西岡がサヨナラ打「ここで打たへんかったら、どん底に…」

[ 2013年4月2日 21:53 ]

9回、サヨナラ打を放ち、ベンチに向かって指をさす阪神・西岡

セ・リーグ 阪神4―3中日

(4月2日 京セラD)
 地元・大阪に戻って関西人のノリも戻ってきた。ホーム開幕戦となった京セラドームでの中日戦。サヨナラ勝ちのヒーローとなり、お立ち台に上った阪神・西岡は舌は滑らかだった。

 「ただの“いいとこ取り”ですね。それまでは打てへんし、エラーするし、何をやっているか分からんかったですから。最後のヒットでチャラですかね」。インタビュアーから阪神ファンへのあいさつを求められると「こんにちは!2年間の“アメリカ旅行”から帰ってきた西岡です。命懸けで阪神のために頑張ります」。4回に浅い右飛で三塁から本塁へ生還した福留の激走については「もうトシなんですけど、頑張ってますわ」と言いたい放題。だが、内心は安ど感でいっぱいだった。

 3―3で迎えた9回無死一、三塁から右前へライナーで運ぶサヨナラ打。ナインからペットボトルの水を浴びせられる手荒い祝福を受けた西岡だが、そこまでは4打数無安打、しかも4回には失策もあった。「ここで打たへんかったら、どん底に落ちるなと…必死で開き直りました」の言葉は本音だった。

 ロッテからポスティングシステムで米大リーグ、ツインズに移籍したが、ケガもあって思うような結果を残せないまま帰国。阪神での再起を誓う背番号「7」は自身のバットで地元ファンに白星を届けた。これでチームは連敗を2で止め、2勝2敗のタイに戻した。「(アメリカから)本当に申し訳ない結果で帰ってくることになりましたが、阪神のために命をかけて頑張ります」と宣言。西岡の、阪神の反攻が始まる。

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