一茂氏朗報に喜びも「少し遅かったような気がする」

[ 2013年4月2日 06:00 ]

1959年6月25日、天覧試合でサヨナラ本塁打を放つ長嶋

松井氏、長嶋氏W国民栄誉賞受賞

 父に国民栄誉賞が贈られるというこれ以上ない朗報に長嶋氏の長男・一茂氏(47)は「正直に言うと、オヤジの人生の中でこの賞は目標の一つにあったと思う。僕には遠いところにあり過ぎる賞で実感がないけど、本人が一番喜んでます」とうれしそうに話した。

 04年に脳梗塞で倒れ、今もつらいリハビリに1日も休まず励んでいる。麻痺(まひ)していた右手も回復を見せているという。以前のような父の姿を願う一茂氏は「家族としての見方になるんですけど、今後のリハビリで今まで以上に頑張れると思うんです。最高の励みになります」と語った。一方で「でも、少し(受賞が)遅かったような気もします」。そんな思いも口にし、松井との同時受賞に感慨深いものを感じたという。

 父が監督に復帰した巨人に移籍した93年に入団したのが松井。「(ヤクルトから巨人にトレード移籍した自らとも)同期入団ですからね。息子の僕でも理解しきれなかった父の教えを唯一、理解できたのが松井だった。その松井と一緒に…。本当に素晴らしいことですよね」。一茂氏は喜びが尽きない様子だった。

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2013年4月2日のニュース