侍の悔しさ晴らした!本多 驚き満塁弾 開幕はパ史上8人目快挙

[ 2013年3月30日 06:00 ]

<ソ・楽>7回2死満塁、満塁本塁打を放ったソフトバンク・本多(中央)はペーニャ(左)とポーズを決め大喜び

パ・リーグ ソフトバンク7―1楽天

(3月29日 ヤフオクD)
 手応えはあったが、柵越えの感触を忘れていた。1点リードの7回2死満塁。ソフトバンク・本多は高堀の145キロ直球を無心で振り、必死に走った。満塁弾に気づいたのは、一塁ベースを回った後だった。

 「歓声でホームランだと気づきました。(高堀は)真っすぐが速い投手だし、それに合わせるのが一番だと思った」

 10年7月17日のオリックス戦(京セラドーム)以来、実に3年ぶりの本塁打は、リーグ史上8人目の開幕満塁弾という貴重な一打となった。

 侍ジャパンではわずか4試合、2打席の出場に終わった。大会中は右足を捕手の方へ上げる「振り子打法」にも挑戦したが、結果は出ずに不振にあえいだ。開幕前日には打撃の状態を見かねた王貞治会長から「最初から打てなくても、シーズンは長い」と声を掛けられるほどの状態だった。だが、選手会長は結果にこだわった。タイミングの取り方を「振り子」から、足を地面に2度つける形に修正したことが、自身初の満塁弾になった。

 今月23日に長女が生まれた。「打てないことが、凄くちっぽけなことに思えた」。福岡市内の自宅を出る際、眠るわが子へ「ホームランを打つよ」と約束し、本当に打った。パワーをもらったお礼に記念のボールは、娘の枕元へプレゼントするつもりだ。

 観戦に駆けつけた孫正義オーナーも「最高ですね。胸がすかっとした」と絶賛。WBCで最も目立たなかった侍が、開幕戦の舞台でひときわ輝いた。

 ≪チーム別最多5本目≫本多(ソ)が自身初の満塁本塁打。開幕戦の満塁本塁打は07年ズレータ(ロ)以来プロ野球20本目、パでは8本目。ソフトバンクでは前身球団を含めチーム別最多の5本目となった。また、本多は3年ぶりの公式戦本塁打。新外国人を除き、前シーズン本塁打0本の打者による開幕戦満塁弾は38年秋の門前真佐人(神)、41年松本光三郎(南海)に次いで72年ぶり3人目。

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