ダル 驚異のストライク率80%超え 4回7K「凄く投げやすい」

[ 2013年3月30日 06:00 ]

<レンジャーズ・レッドデビルズ>4回無失点の好投を見せたレンジャーズ・ダルビッシュ

練習試合 レンジャーズ12―1レッドデビルズ

(3月28日 アーリントン)
 31日(日本時間4月1日)の大リーグ開幕を前に、開幕第2戦に先発するレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が28日(同29日)、最終登板した。、メキシカンリーグのチーム相手に4回を1安打無四球無失点と完璧な内容。抜群の制球力で毎回の7三振を奪った。

 2年目のジンクスなど関係ない。本拠地では昨年10月5日以来となったダルビッシュの投球に、ファンは酔いしれた。

 「コントロールも良かったですし、凄く投げやすかった。この前もいつ開幕しても大丈夫と言いましたけど、いい感じで(開幕に)入れる」

 相手はメキシカンリーグの強豪メキシコシティー・レッドデビルズ。実力は3Aレベルとはいえ、メジャー経験者4人がスタメンに並んだ。しかし、格が違った。4回を投げ、許した走者は振り逃げとポテンヒットの2人だけ。乾燥で球の扱いが難しいアリゾナを脱出し、52球中、ボールは10球だけで、ストライク率は驚異の81%を記録した。最速97マイル(約156キロ)と球威も十分。150キロ台が19球という内容に、ロン・ワシントン監督も「直球は伸び上がっていた。素晴らしかった」と目尻を下げた。

 エースと呼ぶにふさわしい安定感。メジャー1年目だった昨季の開幕前との顕著な違いは「去年より全然落ち着いて投げられている」と語るフォーシームだ。奪った2つの見逃し三振は、ともに外角低めに制球されたもの。昨季は抜け球も目立ち、軸足を置くプレートの位置も、日本ハム時代の三塁側から移動し、打者によって真ん中や一塁側と変えていた。しかし、今季は三塁側でほぼ固定。不安は一切ない。

 この日は、左翼席に新設された応援シートがお披露目され、三振を取るたびに黄色の「Kボード」が揺れた。練習試合も含めた対外試合5試合の防御率は1・53。「凄くリラックスしているので(去年とは)全然違う」。進化の2年目。確固たる自信を胸に、開幕第2戦となる2日のアストロズ戦に向かう。

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