大谷 2安打&初打点も記録「流れに乗ることができた」

[ 2013年3月29日 21:28 ]

5回日本ハム無死、大谷が右翼線にプロ初安打となる二塁打を放つ

パ・リーグ 日本ハム5―3西武

(3月29日 西武D)
 日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18)が29日、西武ドームでの西武との開幕戦で「8番・右翼」でスタメン出場し、4打数2安打1打点、好守備も見せ勝利に貢献、最高のデビューを飾った。

 高校出の新人が野手で開幕戦に先発出場するのは2リーグ制となった1950年以降で13人目。日本ハムでは前身の東映時代の1959年(昭34)の張本勲以来で54年ぶりの快挙。

 先発投手は日本ハムが武田勝、西武が岸。大谷は1回裏、先頭の西武・片岡が右前安打を放ち、さっそく初守備を披露した。

 3回、1死走者なしで打席が回ってきた大谷だが、内角直球で攻める岸の球を捕らえられず、初球を見逃し、2球ファウルの後、4球目の141キロのストレートも見逃してしまった。

 5回には先頭打者で打席に向かい、2球目の内角高めの直球を引っ張り、一塁線を破る二塁打。高卒野手の開幕戦での安打は日本ハム初。プロ野球界では06年の炭谷銀仁朗(西武)以来のこととなった。「見逃せばボールだったかもしれませんが、しっかり振り抜けました。打球が抜けたのは分かりました。その瞬間は初ヒットというより、一つでも先の塁へという思いが強かったです」と大谷。

 さらに6回にも1点を勝ち越した後の2死二塁で、初球のチェンジアップを右前に打ち返し初打点も記録。「ストレートを狙っていましたが、高めに来た分対応出来ました。大引さんのタイムリーの流れに乗ることができました」と語った。

 7回には片岡のファウルフライを好捕するなど、守備でも好プレーを見せた。

 8回の第4打席は長田と対戦。1死一塁で打席に立ち、空振りの三振に倒れた。

 試合は初回、西武が片岡の右前打、秋山が億田1死二塁で栗山が先制適時打を放ち、2回にも1死一、三塁で片山の右前適時打で加点。

 日本ハムは3回、大谷が三振に倒れた2死から鶴岡、陽、西川の3連続長単打で2点を返し追いついた。だが4回裏、武田勝がベースカバーに入る時に左ふくらはぎを痛め緊急降板。2番手・矢貫が登板した。

 日本ハムは6回、稲葉を二塁に置き、大引が右前適時打を放ち勝ち越し。大谷も右前適時打で加点した。

 西武もその裏、2死から金子が安打で出塁し、炭谷がレフトへタイムリー二塁打を放ち1点差に。

 だが日本ハムは9回、2死三塁で中田が中前適時打を放ち、再びリードを広げた。

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