坂本「3番」で開幕 腰痛も…原監督「大丈夫ですね」

[ 2013年3月28日 06:00 ]

巨人・原監督(後方左)が見守る中、打撃練習する坂本

 巨人・原辰徳監督(54)は27日、坂本勇人内野手(24)を3番に、阿部慎之助捕手(34)を4番に据えて29日の広島との開幕戦(東京ドーム)に臨むことを決断した。本拠地で行われた全体練習で、25日に腰痛を訴えていた坂本がフルメニューを消化。開幕スタメンに意欲を示したことで、1番・長野久義外野手(28)を含めた侍トリオで昨季日本一を再現する。

 キーマンの動きは力強かった。遊撃の位置でノックをさばき、フリー打撃ではテーマとする右打ちを確認。フルメニューをこなした手負いの坂本は「まだ100%では動いてない。でも、昨日より、今日の方が全然いい。だから練習にも入りました」と歯を食いしばった。

 坂本は腰の張りを訴え、25日の練習を早退。その後の財界人が集う開幕前恒例の「燦燦(さんさん)会」も欠席し、休養日だった翌26日は都内で電気治療を受けた。坂本を野手陣のリーダーに指名した原監督は「大丈夫ですね。彼の中では予定通りでしょう」と動きを見届け、開幕3番スタメンを決断した。

 指揮官はWBCの疲労を配慮し白紙としてきた阿部の4番についても「そこからスタートする予定でいます」と明言。昨季8月から固定し日本一に導いた1番・長野、3番・坂本、4番・阿部の布陣で開幕に臨む。WBCでも侍ジャパンの山本監督が理想に挙げながら、本大会では1試合も実現しなかった。強化試合で坂本は打率・313だったが、長野は同・058、阿部は同・083と苦しんでいたからだ。原監督は「チームを前に進める上で臨機応変に考える必要はある。頑固に考えてはいません」と、柔軟な姿勢を強調しながらも、まずは日本一オーダーで出陣する。

 坂本は10年のクライマックス・シリーズで腰痛で欠場したこともあるが「スタートから出たいというのはある。しっかりグラウンドに立ちたい」と表情を引き締めた。開幕4番に指名された阿部も「光栄なこと。一年間守れるようにしたい。休めない、ということだよね」と覚悟をにじませた。日の丸を背負った侍たちの目標は、世界一から連続日本一へと切り替わった。

 ◇巨人・坂本の開幕まで

 ▼3月19日 侍ジャパンの代表メンバーと米国から帰国。

 ▼21日 阿部、長野とジャイアンツ球場で帰国後初調整。フリー打撃など行う。

 ▼22日 休日返上で練習。ノックなどで汗を流す。

 ▼23日 チームに合流し、楽天戦(東京ドーム)に「3番遊撃」で先発出場。3回に中犠飛を放ち、3打数無安打1打点。

 ▼25日 全体練習中のウオーミングアップ中に腰の張りを訴え、練習を回避。「燦燦(さんさん)会」も大事を取り欠席。

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