“カレーで注目”宇都宮商、あと1本出ず…勝利の味は夏に!

[ 2013年3月23日 13:55 ]

<鳴門―宇都宮商>8回裏、鳴門に決勝点を許した新井と佐藤の宇都宮商バッテリー

第85回選抜高校野球大会2回戦 宇都宮商1―2鳴門

(3月23日 甲子園)
 あと一歩及ばなかった。宇都宮商・金子監督は「指示が徹底できなかった」と接戦をものにできなかった敗戦を悔やんだ。

 8回1死一、三塁で相手が仕掛けたスクイズを外した。そこで指揮官は「伝令を出すかどうか迷った」という。その直後、勝ち越し打を許した。

 試合は宇都宮商のペースだったともいえる。先発・飯岡が3回2安打1失点。2番手でマウンドに上がった新井も5回を3安打1失点。得意の継投で、鳴門の強力打線を封じ込んだ。

 打線も3回に柴山の右中間三塁打と暴投で先制点を奪った。1点を追う9回には君嶋の右越え二塁打から1死三塁と同点機をつくったが、走者を還すことはできなかった。

 「チャンスにあと1本が出なかった。われわれの打線を上回る素晴らしいピッチングだった」と金子監督は、相手エースの好投を称えた。

 独特の黄色いユニホームで、他校から「カレー、カレーと言われる」とナインが苦笑したほど、注目度が急上昇した宇都宮商。随所に華麗なプレーをみせたものの、勝利の味は夏にお預けとなった。

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2013年3月23日のニュース