“渦潮打線”不発に苦笑…森脇監督「見事に空振りしてくれた」

[ 2013年3月23日 13:20 ]

<鳴門―宇都宮商>8回裏、決勝打を放ちガッツポーズする鳴門の代打鳴川

第85回選抜高校野球大会2回戦 鳴門2―1宇都宮商

(3月23日 甲子園)
 3季連続となった大舞台。初戦を突破し16強入りを決めた鳴門・森脇監督は「ホッとしています」と苦しかった試合を振り返った。

 1―1の同点のまま迎えた8回。先頭・中野の中前二塁打を足がかりに1死一、三塁と好機を広げ、打席には代打・鳴川。しかしスクイズ失敗。2死二塁となったが、汚名返上の中前打で決勝点をもぎとった。

 「1点取らなきゃいけないとスクイズのサインを出したんですけど、見事に空振りしてくれました」と苦笑した森脇監督。鳴川は「やってしまった…」と一瞬ぼう然としたが「自分のバッティングをしよう」と、すぐに気持ちを切り替え、バットを振り切った。

 勝ち越した直後の9回の守り。1死三塁と一打同点のピンチも、板東が粘りの投球でリードを守り切った。

 わずか5安打2得点での辛勝。「甲子園に来るとなかなか打線がしっかりしてくれなくて。次の試合はもう少し力を出してくれるとありがたい」。指揮官はチーム打率・389という今大会屈指の強打を誇る「渦潮打線」の“目覚め”に期待していた。

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