糸井 初のオリックスユニで「さすが」の犠飛

[ 2013年3月23日 06:00 ]

<オ・神>6回1死三塁、糸井は左犠飛を放つ

オープン戦 オリックス7-3阪神

(3月22日 京セラD)
 逆襲を呼ぶ名刺代わりの犠牲フライだった。「3番・中堅」オリックスのユニホームを着て初めて試合に臨んだ糸井が6回1死三塁の場面でレフトフェンス手前まで運ぶ大きな犠飛。勢いづいた打線は2死から李大浩(イデホ)が右前打、バルディリスは四球を選び、暴投で二、三塁となった後にT―岡田がレフトに同点打を放った。

 「最低限の仕事をしようと思って打席に立ちました。仕上がりは、WBCでやっていたので体は問題ないです」

 21日にチーム合流、森脇監督は疲労を考慮して余裕を持った復帰プランを用意していたが、出場を直訴してのスタメンだっただけに結果が伴ったのは何よりだった。

 「犠飛の確率が一番高い逆方向に打っていた。最低限の仕事をこなしたのはさすが」。指揮官の信頼感をひと振りでつかみ取った。

 チームを離れてから一カ月余り。オリックスでの時間は止まったままだった。「みんな実戦モードかな。そりゃ、そうか」。チームの変化を聞かれた糸井は“ノリツッコミ”で表現した。

 「糸井と李大浩の存在は大きいけれど、それは9分の2。あとの7人がやるべきことをやらなければいけない」。森脇監督はチーム一丸となった逆転劇を評価した。それでも糸井の復帰で役者が揃った事実に変わりはない。オープン戦序盤は結果が伴わなかったチームもここに来て3連勝。「29日がゴールじゃない。スタートラインだ」という森脇オリックスが本番に向け態勢を整えた。

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2013年3月23日のニュース