マー君 逆転初VへG斬りだ!ルーキー菅野と投げ合う

[ 2013年3月23日 06:00 ]

23日、巨人戦に先発予定の田中

 楽天・田中将大投手(24)が23日、オープン戦の逆転優勝を懸けて巨人戦(東京ドーム)に先発する。巨人との直接対決2試合に連勝すれば、球団創設9年目で初タイトルの可能性が生まれる。世界一から日本一に目標を切り替えたエースはここで弾みをつけ、29日のソフトバンクとの開幕戦(ヤフオクドーム)に向かう。また、巨人はドラフト1位・菅野智之投手(23=東海大)が開幕前の最終登板に臨む。

 田中は一球一球、丁寧にキャッチボールした。神宮球場で行った前日練習。23日の巨人戦に先発する右腕は、WBC球から再び持ち替えた統一球の感触を指先で確かめながら、鋭い球を投げ込んだ。

 その様子をベンチから見守っていた星野監督が言い切った。「オープン戦優勝しよう。胴上げしてもいい。勝負事は勝たないといかん」。その顔は本気だ。楽天は現在オープン戦9勝6敗で12球団中3位タイ。23、24日の巨人2連戦でオープン戦全日程を締めるが、2連勝ならば逆転優勝の可能性が残る。それは「世界一」という目標を失った田中に対するカンフル剤でもあった。

 指揮官は開幕投手について、田中の心身の疲労を懸念し、以前から「日の丸を背負って戦ってきた疲れはあるだろう」と喪失感を心配した。オープン戦の優勝宣言は、エースのモチベーションを刺激する手段だった。もうひとつ狙いはある。阪神監督に就任した02年を振り返り、「低迷していた頃の阪神はオープン戦も弱かった」。就任直後のオープン戦で優勝すると開幕から7連勝。その年は4位に終わったが、翌03年の18年ぶりのリーグ優勝につながった。オープン戦を制することでチームに「勝つという喜びを味わえ」と求めた。

 まだ田中に開幕投手の通達はない。だが、気持ちは指揮官と同じ。巨人戦は開幕前の最終登板。侍ジャパンで同僚だった阿部、坂本、長野らとの対決もある。田中は「世界一を目指して(準決勝で)終わった。次は日本一です」と切り替えた。まだ時差のズレは戻っていないが「元気に投げられればそれでいい」と自然体で臨む。

 投球回、球数も指揮官は「本人次第。ここまででいい、というところまで投げさせる」と田中に一任する構え。WBCで最長2回0/3しか投げていないスタミナが心配だが、逆転優勝には巨人に2連勝が必須条件。昨季日本一の王者を叩いてオープン戦優勝となれば、チームにとっても、世界一を逃した田中にとっても、開幕へ向けて最高の弾みになる。

 ≪登板重ね上向き≫WBCでは開幕のブラジル戦に先発した田中だったが、初回に1点を失い2回で降板。6日のキューバ戦から中継ぎに配置転換され、5者連続を含む6奪三振、12日のオランダ戦では自身4試合目で初の無失点。登板を重ねるたびに調子を上げ、決勝戦での先発に抜てきされたが、準決勝で敗れ、実現しなかった。

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