マー君 開幕ある!23日巨人戦登板へ「シーズンで日本を盛り上げたい」

[ 2013年3月20日 06:00 ]

引き締まった表情で米国から帰国した田中

 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝で敗れた侍ジャパンが19日、米サンフランシスコから成田空港着のチャーター機で帰国した。今大会はエースとして期待され、決勝戦で先発予定だった楽天・田中将大投手(24)は、不完全燃焼に終わった悔しさを糧にシーズンでの日本一を誓った。今後は23日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)に登板し、29日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で2年連続2度目の開幕投手を目指していく。

 3連覇を懸けた決勝のマウンドには立てなかった。それでも、田中の頭は次の目標に切り替わっていた。

 「WBCでは世界一を達成できなかったけど、次は日本一を目指して頑張りたい。気持ちは切り替わっている。シーズンで日本を盛り上げたい」

 17日(日本時間18日)の準決勝敗退後「(決勝での先発を)言われていたし、投げたかった。投げ足りない」と首を振った。帰国したこの日も「やることはやったが…。今年目指してきたところが終わった」と悔しさを口にした。今大会では日本のエースとして期待されながら、1次ラウンドのブラジル戦は先発で2回1失点。その後、救援に回ってから徐々に調子を取り戻してはいたが、不本意な形で大会を終えたことは事実だ。

 ただ、その思いを引きずっている暇はない。シーズン開幕は10日後。楽天・星野監督は田中の開幕戦での起用を視野に、エースの現状把握のために、23日の巨人戦で登板させる意向を示している。開幕投手に向けて、乗り越えなければならない壁は高い。心身両面での疲労に加え、最も懸念されるのが実戦登板の少なさだ。大会期間中、田中が投げた最長のイニングは2回0/3。さらにWBC球から統一球に戻るボールへの対応も鍵となる。それだけに、田中は「(開幕投手に)こだわりはない。シーズンを通してしっかりと結果を残したい」と慎重に言葉を選んだが、体調に問題がなければ断る理由などない。「速い球だけでは通用しないことが、より一層、分かった。いい経験をさせてもらったし、野球を続けていく上での財産にしたい」。国際大会の厳しい戦いを通して得た収穫もある。

 思い返せば、09年もWBCでの悔しさを糧にした。チーム最年少でメンバー入りしたが、4試合の登板全てが中継ぎでわずか2回1/3。「主戦」にはなれなかった。ただ、同年シーズンでは自己最多を更新する15勝を挙げた。「開幕に向けて準備して、シーズンでいいものを出せれば」。早ければ今オフにもポスティング・システム(入札制度)を利用してメジャーに挑戦する。再び世界を相手に戦う前に、目指すべき頂は日本一。そのために、全力で腕を振り続ける。

 ▽田中の昨季3・30開幕戦 球団初となる本拠地仙台での開幕戦(対ロッテ)でプロ6年目で自身初の開幕投手に。だが初回に井口、ホワイトセルの連打で先制点を許し、6回には自身の2度の悪送球も絡んで3失点。6回を7安打5失点(自責2)で敗戦投手となり「情けないというか恥ずかしい。楽しみにしていたファンに申し訳ない」と責任を口にした。

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