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命運分けた7秒の差…モリーナ策略で狂った侍打線のリズム

<日本・プエルトリコ>6回1死、井端の打席の2球目、タイムをかけるも投球されストライクの判定に不服そうな表情を見せる

WBC決勝トーナメント準決勝 日本1―3プエルトリコ

(3月17日 サンフランシスコ)
 現地で観戦した槙原寛己氏(49)は、プエルトリコのヤディエル・モリーナ捕手(30=カージナルス)の策略にはまったと分析した。侍打線はわずか6安打。メジャーNo・1捕手と評されるY・モリーナの指示により、両先発投手の投球間隔はプエルトリコのほうが約7秒も早かった。打線は攻撃のリズムを完全に奪われ、沈黙を強いられた。

 早い。試合が始まってすぐにそう思い、ストップウオッチで実際に計ってみた。プエルトリコ先発のM・サンティアゴが捕手からの返球を受け取り、投げたボールがミットに収まるまで約11秒。一方の前田健は約18秒だった。Y・モリーナに、完全にしてやられた。

 明らかに、相手は意識してやっていた。投手からの投球を受けるやいなや、すぐに返球して即座にサインを出す。それも一度だけの作業、いわゆる「フラッシュサイン」だ。4番を打ち、チームの大黒柱でもある正捕手のY・モリーナは、侍打線に打席で考える時間を与えてくれなかった。3回までは1人の走者も出せない。7回まで散発3安打。リズムを崩され、相手バッテリーに完全に主導権を握られた。

 国際試合で、初対戦の投手。どんなボールを投げるのか?配球は?…。本来ならじっくり観察したかったであろう侍打線だが、あまりにも早い投球ペースに戸惑ったに違いない。6回1死。打席の井端は2球目、思わず球審にタイムを求めた。それでも投手はお構いなしに投げ込んできて、結果はタイムが認められずにストライク。井端は3球三振に倒れた。

 崩れていたのは、攻撃のリズムだけではなかった。侍打線は大振りが目立ち、ボール球に手を出していた。10日のオランダ戦は17安打6本塁打で16点を奪い、12日の同戦では2回に阿部の1イニング2発などで8得点。確かに打線は長打が出始めていた。しかし、前日の公式練習で大きなスイングを繰り返す姿を見て「何か嫌だな…」と思っていた。中堅から逆方向を意識したつなぎの打撃。この日の侍打線には台湾戦の時のような「チーム単位」の攻撃がなく、「個々」になりすぎた。9回1死一塁での中田も、つなぐ気持ちがあれば空振り三振ではなかったろう。相手ペースのままでバットを振り回した侍打線が、足をすくわれた。

[ 2013年3月19日 07:34 ]

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