中日　セ相手ＯＰ戦７戦全敗　高木監督「まだ応援してくれるんや」

＜ヤ・中＞５連敗に中日・高木監督は渋い表情

オープン戦 中日２―６ヤクルト

（3月16日 神宮）
　モリミチ竜、大丈夫！？　中日がヤクルトに見せ場なく敗れ、セ・リーグ相手のオープン戦は７戦全敗で終了。キャンプ中の阪神との練習試合にも敗れており、セ５球団には８戦負けっ放しで開幕に臨むことになった。

　先発の大野が６回４失点で、打線も８回まで３安打。侍ジャパンの救世主となっている井端を欠くとはいえ、内容の乏しい敗戦だった。

　試合前、観客の前を通って帰路につく構造の神宮球場を今年初めて訪れ「ここではよくヤジを飛ばされた。ヤジならまだいいけど、夏はビールが飛んできたからね」と話していた高木監督。試合後は「ビール、かけられんな。まだ応援してくれるんや」と自虐ネタを口にするのが精いっぱいだった。

　昨季も優勝した巨人を最後まで追い、過去１１年連続でＡクラス。ただ、今季は吉見以外の先発陣が不調で、ベテラン頼みの打線も元気がない。中日がオープン戦で同一リーグに全敗したのは０２年以来の屈辱。あくまでオープン戦、本番で戦う相手には手の内を見せない老かいな作戦なのか。残り約２週間で７１歳監督がどう仕上げるのかに注目だ。

　▼中日・大野（開幕ローテーション候補が６回４失点）前回（１０日の西武戦で４回途中５失点）よりは自分としては全然、いい。もっと内角に投げきれるようにしたい。

　▽中日のオープン戦対セ全敗　０２年以来１１年ぶり。前回はヤ（３）、巨（２）、広、横、神が各（１）の８連敗を喫し、全体でも５勝１１敗３分けの１１位。山田監督の１年目でシーズンは６９勝６６敗５分けの３位だった。