米国が敗退…唯一のオールメジャー軍団が最後は“逆効果”に

[ 2013年3月17日 06:00 ]

<米国・プエルトリコ>6回、降板するペスタノ(中央)を励ます米国代表のトーリ監督(左)

WBC2次ラウンド2組 米国3―4プエルトリコ

(3月15日 マイアミ)
 敗因を語ることはしない。米国のジョー・トーリ監督の口から出たのはねぎらいだった。

 「情熱で劣っていたとは思わない。選手は全力を尽くした」。06年の第1回大会に続く2次ラウンド敗退。同ラウンド初戦で大勝したプエルトリコにリベンジされた。

 今大会トップの10打点を挙げていたライトが背筋痛で離脱。精神的支柱でもあった5番打者の帽子をベンチに置いて戦ったが、38歳のマイナー投手、N・フィゲロアに6回まで無得点。8回に1点差に迫るのが精いっぱいだった。今大会唯一、メジャーリーガーだけでチームを編成しながら、初優勝の夢はついえた。

 大会への姿勢が問われる。事前合宿を行った日本などと異なり、チームが集合したのは大会4日前。2番のフィリップスは「十分に準備できなかった」と嘆いた。エース格のゴンザレスは、特例で1次ラウンド中は所属球団のキャンプで調整した。チームに一体感が生まれるはずもなかった。指揮官は「選手をいい状態でチームに返さなければ」と大会をキャンプ期間と位置付け投手の登板数や野手の打席数を計算して戦った。この日も好投の先発ボーグルソンを「無理はさせられない」と6回途中で交代。救援陣が打ち込まれた。準備不足に加え、勝利に徹した選手起用もしない。これでは本場の威信を示す日は訪れない。

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2013年3月17日のニュース