東尾コーチの電話で決起集会参加 松坂 侍にWBC球違和感“気にするな”

[ 2013年3月15日 07:14 ]

米国で初練習する侍ジャパン

 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準決勝進出を果たした侍ジャパンは13日(日本時間14日)、当地で初練習を行い、夜に決起集会を行った。サプライズゲストとして06、09年2大会連続でMVPに輝いた松坂大輔投手(32=インディアンス)らが参加した。

 西武時代の監督で恩師でもある東尾投手総合コーチが午前中、松坂に電話したことで実現。インディアンスの練習の合間を縫って電話に出た松坂は快諾し、アリゾナでキャンプを張る前回大会のメジャー戦士に声を掛けた。青木(ブルワーズ)はナイターで試合があり、ダルビッシュも都合がつかなかった。それでも、ナインには大きな刺激となった。

 インディアンスのキャンプ地グッドイヤーからスコッツデールまで約45キロあるが、松坂も笑顔だった。「久しぶりに松井稼頭央さんにも会えたし、自分にとっても皆と会って、エネルギーをもらった。みんなの活躍を願っている」。首脳陣とは大リーガーの攻略法について意見交換し、選手には乾燥しているアリゾナでWBC球に違和感を感じても、過度に気にする必要がない点などを伝えた。

 サンフランシスコに移動すれば、感覚は再び変わるからだ。決起集会は午後8時に終了したが、最後のあいさつで松坂は「調子の良い選手も悪い選手もいるかもしれませんが、全員で頑張ってほしい」と話した。

 藤川は鳥谷、能見ら阪神勢も激励し、あいさつでは準決勝、決勝で自らが投げられなかった経験談も話したという。中島も年齢が近い若手たちと盛り上がった。元侍のメジャー選手の後押しは、3連覇へ向かう選手たちにとって大きな勇気となったはずだ。

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