菅野 直球コイ料理!開幕3戦目予行6回8K無失点

[ 2013年3月15日 06:00 ]

<広・巨>巨人・菅野は広島打線相手に6回を無失点8奪三振と圧倒する

オープン戦 巨人2―1広島

(3月14日 マツダ)
 右腕を振り抜き、フィニッシュの姿勢からピョンと跳びはねた。巨人ドラフト1位・菅野から笑みがこぼれた。5回2死、146キロの外角直球に栗原のバットは動かなかった。全て直球の5球勝負で見逃し三振。生きる道が見えた。

 「栗原さんは全部、直球で三振が取れた。あらためて直球の重要性だったり、直球あっての変化球と再認識できました」

 6回2安打無失点。8三振のうち5つを直球で奪い、オープン戦3試合目の登板でプロ白星もついた。3日のソフトバンク戦(東京ドーム)は4回8安打4失点。結果を欲しがり、無意識に変化球に頼った。前回直球は全65球の約40%。ところが、この日は75球中43球の57%と跳ね上がった。

 「全ては意識。これまで小さくまとまりすぎていた。真っすぐの切れがなければそういう域には達しない」。6、8日は直球とカーブだけでブルペン投球。「遠投や、短いダッシュだったり体の切れを出す練習をやって、何よりも直球と思ってやった」と中10日の登板間隔を過ごした。5回、先頭エルドレッドは、これまで封印していたフォークで空振り三振。だが、プロ最速の149キロを計測した直球の手応えが何よりの収穫となった。

 上々の予行演習だ。開幕3戦目の31日の広島戦(東京ドーム)でデビュー予定。「嫌な印象を与えたかった」。安打は8番・安部の2本のみ。3回1死一塁では一塁走者だった安部をけん制でタッチアウト。原監督も「彼の中で自信になったんじゃないかな。非常に良かった」と評価した。

 次回は23、24日の楽天戦(東京ドーム)のいずれかに登板し、開幕に備える。「開幕が近づいてきていますけど、手応えのある1日だったと思います」。菅野が開幕に向け、大きな自信を手にした。

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2013年3月15日のニュース