【WBC対戦国キーマン】MVP3度!26歳の大砲A・デスパイネ

[ 2013年3月2日 09:16 ]

WBC1次R対戦国のキーマン・キューバ A・デスパイネ

 A・デスパイネは直前合宿地・台湾での3試合(最終戦は休養)で5本塁打と打ちまくった。22日の台湾戦(台南)では1イニング2発を含む3本塁打を放ち、チーム20得点の爆発を呼んだ。この日の阪神戦でも5回に右前打し、好調を持続している。

 国内リーグで昨季(11~12年シーズン)歴代新記録となる36本塁打を放ち、3度目の本塁打王。歴代最多タイの3度目のMVPに輝いた。目下中断している今季もアブレウの13本塁打に次ぐ11本塁打を放っている。

 スペイン語で「計り知れないヤツ」といった意味の「エル・インメンソ」の異名を取る。前回09年大会では米メディアから「No・1プロスペクト(有望株)」に挙げられた。1メートル74、92キロの小太り体形から長打を連発する。04年AAA(18歳以下)世界選手権(台北)決勝で日本先発のダルビッシュ(レンジャーズ)を打ち込んだ時の4番。10年世界大学選手権(神宮)では決勝・米国戦で2本塁打してMVPとなり、地元メディアに「最も印象に残る試合」に挙げている。

 この強打者が6番に座る「赤い稲妻」は脅威。主軸は主将グリエル、ベテラン両打ちのセペダ、首位打者2度、本塁打王1度のアブレウで組む。ただ昨年11月の来日2試合ではグリエルの本塁打による1点しか奪えなかった。練習でも逆方向への打撃を徹底するなど、小技を絡めた攻撃への転身に活路を見いだそうとしている。

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2013年3月2日のニュース