侍ジャパンに手応えと課題…山本監督「1戦1戦戦う」

[ 2013年2月28日 22:35 ]

<巨人・日本>5回1死一、三塁、角中の三ゴロで生還した松田を出迎える山本監督

 3月2日に開幕する野球の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」は28日、ヤフオクドームで巨人と強化試合を行い、6―1で逆転勝ち。本番前最後となった実戦を快勝で終えた。

 先発の大隣(ソフトバンク)が初回、いきなり矢野に先頭打者弾を浴びて先制を許す、まさかの展開。だが、3回2死一、二塁から内川(ソフトバンク)の右前適時打で同点とし、5回1死一、三塁から併殺崩れの間に勝ち越すと、6回2死満塁から坂本(巨人)の左翼線への2点適時二塁打、8回にも2死満塁から内川の2点打で突き放し、5投手の継投で2回以降は得点を許さなかった。

 「きょうは、うまくつなぎましたね。打線がつながったのは本番に向けて心強い。2アウトからの得点も多かったし、2アウトから(点が)取れると(チーム状態も)上がってくると思います」。勝利監督インタビューで収穫を口にした山本監督だったが、その表情が緩むことはなかった。

 4番で主将の阿部(巨人)が右膝に違和感を訴え、欠場。試合前に「みんなでカバーしようと話した。各選手がその通りやってくれた」と指揮官は振り返る。2桁の12安打を放ち、盗塁やエンドランも絡めた攻撃で6点を奪った。1番の坂本が4安打2打点、3番の内川も3安打3打点と結果を残した。一方で、阿部に代わって4番に座った糸井(オリックス)が5打数無安打と大ブレーキ。5番の長野(巨人)、7番・中田(日本ハム)、長野に代わって途中出場した稲葉(日本ハム)にも快音は聞かれなかった。

 本番に手応えを感じつつ、課題も残した侍ジャパン。「いよいよあさって(2日)から始まります。1戦1戦戦っていきたい」と山本監督。WBC3連覇へ、あとは戦いながら調子を上げていくしかない。

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2013年2月28日のニュース