キューバ 強引から変身のワケ「ミスさえしなければ日本に勝てる」

[ 2013年2月28日 06:45 ]

<神・キューバ>勝利を喜ぶキューバ・ナイン

WBC強化試合 キューバ3―2阪神

(2月27日 京セラドーム)
 昨年11月の侍ジャパンマッチで2連敗した時のキューバは、強引な打撃から変身。左腕投手攻略に右打者が右方向へ打ち返すバッティングに徹して攻略した。

 そこには侍ジャパン対策ともいえる意図が見える。2試合でグリエルの本塁打による1点しか奪えなかった昨年11月の対戦。大隣、森福ら左投手の内角を突き、外角の出し入れで勝負する攻め方に翻ろうされた。

 メサ監督は「パワーに頼れば外角の球を打てなくなる」と右打者には右打ちを徹底させ、前日の練習でもコーンを並べ逆方向への打球を徹底させた。直前の台湾遠征から視察する西山一宇スコアラーもネット裏から視察し「台湾からずっとそう。11月のイメージを持っていたらダメだよ、と話している」と警戒を深めた。

 侍ジャパンは現時点では先発・内海、2番手・大隣の起用が有力。いずれも外角の出し入れが武器の左腕で、攻略した小嶋と似たタイプだ。予行演習とばかりに逆方向へ快音を集めた赤い稲妻。「ミスさえしなければ日本に勝てる」。メサ監督の自信の言葉にはしっかりとした裏付けがあった。

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2013年2月28日のニュース