角中 2番抜てきの背景 内川の前で「先制点取れる可能性高いオーダーに」

[ 2013年2月28日 06:00 ]

ブラジル選手(右)と言葉を交わす角中

 不振の侍打線がラストテストを行う。「2番・角中」。今最も調子のいい打者をクリーンアップの前に入れる。

 「状態のいい内川(3番)の前にランナーを置く形をつくり、先制点を取れる可能性の高いオーダーにしたい。角中を2番でいくつもりです」

 立浪打撃コーチはそう新オーダーについて言及した。4番・阿部の状態が上がらない中、3番までに得点できる形をつくるのが最大の狙い。立浪コーチは「坂本と内川は最も確率のいい打者。一番ヒットを打っている角中を2番に置いて1、2番どちらかが塁に出て内川につなげたい」と説明を加えた。

 打順に試行錯誤する中で、26日は阪神との強化試合で零敗。機能しきれない打線を目覚めさせるカンフル剤が「2番・角中」なのだ。

 昨年のパ・リーグ首位打者ながら、公式戦で2番を打ったのは07年に3試合、08年に1試合しかない。それでも今の侍ジャパンは状態の良さを最優先する。ここ2試合で7打数3安打1四球。立浪コーチは「追い込まれても自分の形で打てている」と評価。角中も「今は勝負強い打撃を心がけている。先頭なら塁に出て、チャンスなら走者を進めたい」と話す。

 巨人の先発は左腕・高木京。左対左でも関係ない。昨年11月のキューバ戦では左腕マルティネスから右中間二塁打。そのイメージは山本監督の脳裏に刻まれている。角中が「侍のキーマン」となる。

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2013年2月28日のニュース