大谷 3・10投手デビューも 鎌ケ谷での教育リーグ・ヤクルト戦

[ 2013年2月28日 06:00 ]

雨で室内練習場に移動する大谷。右は鍵谷

 二刀流を目指す日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)が、早ければ3月10日の春季教育リーグ・ヤクルト戦(鎌ケ谷)で投手デビューする。球団関係者が「短いイニングになるだろうが(10日に)投げる可能性はある」と明かした。順調に調整が進めば、先発で2イニングを投げることになりそうだ。

 「投手・大谷」の初陣としては絶好の舞台だ。当日は2軍本拠地・鎌ケ谷での今季初戦。スコアボードが全面大型ビジョンに改修され、お披露目される日でもある。しかも、ファンとの交流イベントも予定される日曜日とあって、集客も期待できる。野手としては17日の紅白戦(くにがみ)で実戦デビューし、26日の広島との練習試合(名護)では対外試合初安打もマーク。大谷は「実戦に立たせてもらったし、やらなきゃいけない技術も見えてきた」と課題を見つけながら、投手としても次のステップに進む。

 この日は沖縄・名護キャンプで初めて1軍の打者相手にフリー打撃に登板する予定だった。しかし、雨のため28日に延期となり、ブルペンでは20球と軽めの投球練習。フリー打撃登板が1日延びたことで、帰京後の1日のブルペン投球は回避せざるを得ない。首脳陣はキャンプ後に2、3度のブルペン調整を経て実戦に臨ませる方針で、最短で3月8日の西武との教育リーグ(西武第2)にも登板可能だったプランは修正された。

 充実した二刀流キャンプもあと1日となり「ちょっと落ちるかと思っていた」という体重も87キロをキープ。大谷は「やり残しのないように、全体的にしっかりやって、納得して(キャンプを)終わりたい」と目を見開いた。

 今後は卒業式やNPB新人研修会などを控えていることもあり、1軍には同行せず、鎌ケ谷で調整し、投手デビューに備える。

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2013年2月28日のニュース