阿部沈痛「全然駄目」復調のきっかけ全くなし 長野はついにベンチ

[ 2013年2月27日 06:56 ]

<阪神・日本>7回無死、投ゴロの阿部(手前)と厳しい表情の山本監督(右)

侍ジャパン強化試合 日本代表0―1阪神

(2月26日 京セラD)
 3月2日に開幕する第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を狙う侍ジャパンは26日、阪神と強化試合を行い0―1で敗れた。
【試合結果 侍ジャパン日程 メンバー】

 スモールベースボールを掲げるチームだが、チグハグさも目立った。

 0―0の3回1死から左翼線二塁打で松田が出塁。しかし、続く坂本のカウント3―1から三盗に失敗した。「3ボールからの(先発の)メッセンジャーのモーションが大きく、いけると思ったが、3―1からモーションが小さくなった」と松田。

 選手には「いけるならいけ」と指示は出ていたが、1点を争う場面では絶対に犯してはならないミス。山本監督も「あの場面は100%成功するタイミングじゃないと走ってはいけない。状況を考えてほしかった」。貧打が焦りを呼び、状況判断も狂わせる悪循環にもみえた。

 7回の守備からは、紅白戦も含め全試合に先発出場していた長野をベンチに下げ、右翼の糸井を中堅に、左翼の角中を右翼に回した。長野は紅白戦を含めて19打数1安打。緒方外野守備走塁コーチは「危機管理。最初から交代は決まっていた」と説明したが、打撃不振が目立つのも事実だ。

 長野も含めて1~5番が無安打。4番・阿部は「全然駄目。(復調のきっかけは)全くない」と沈痛な言葉を残し球場を去った。立浪打撃コーチは打開策として「もう一度基本に立ち返って投手の足元へのセンター返しを徹底する」と話した。

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