侍ジャパン 貧打深刻わずか3安打…阪神に零敗

[ 2013年2月26日 21:31 ]

打線がふるわず厳しい表情で腕組みをする日本の山本監督(奥左)

侍ジャパン強化試合 日本0―1阪神

(2月26日 京セラドーム)
 3月2日開幕の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇に挑む日本代表は京セラドームで阪神との強化試合に臨み、0―1で敗れた。わずか3安打と貧打は深刻で、開幕ブラジル戦へ不安を残した。

 日本の先発投手は内海、阪神がメッセンジャー。日本は24日のオーストラリア戦から松井に代え2番・二塁に鳥谷を起用。阪神は新加入の西岡が3番・二塁、福留は5番・右翼、コンラッドは7番・三塁でスタメンに名を連ねた。

 先攻の日本は初回、1番・坂本が右飛、2番・鳥谷が二ゴロ、3番・内川が二飛と三者凡退に倒れた。

 後攻の阪神は初回、1番・上本が三ゴロ、2番・大和が空振り三振、3番・西岡は右飛と三者凡退だった。

 2回、日本は4番・阿部が二ゴロ、5番・長野が遊ゴロ、6番・糸井がチーム初安打となる右前打で出塁。7番・中田の時に二盗も、中田はあわやフェンス越えの左飛に倒れ無得点だった。

 2回、阪神は4番・新井良が右前打で出塁も5番・福留が見逃し三振、6番・マートンは遊ゴロ併殺に倒れた。

 3回、日本は8番・角中が遊ゴロ、9番・松田が左翼線二塁打で出塁。1死二塁から打者・坂本の時、二塁走者の松田が三盗を試みるもタッチアウト。坂本は四球で出塁したものの鳥谷が空振り三振に倒れ無得点に終わった。

 3回、阪神は先頭の7番・コンラッドが四球、8番・小宮山が送りバント。1死二塁から9番・伊藤は空振り三振、上本が二飛に倒れ無得点だった。

 阪神は4回からメッセンジャーに代わって、2番手・白仁田が登板。

 4回、日本は内川が二直、阿部が左飛、長野が鋭い打球の中飛に倒れ得点ならず。

 日本は4回から内海に代わって2番手の涌井がマウンドへ。

 4回、阪神は大和が遊ゴロ、西岡が左中間二塁打で出塁。1死二塁から新井良が空振り三振も福留が三塁内野安打で続き2死一、三塁としたがマートンが遊ゴロに倒れ得点はならなかった。

 5回、日本は2死から角中が右翼フェンス直撃の三塁打で出塁。先制の好機を迎えたが、続く松田は鋭い打球の投ゴロに倒れ無得点に終わった。

 5回、阪神は先頭のコンラッドが四球で出塁。送りバントで1死二塁とし、伊藤が涌井から中前適時打。阪神が1点を先制した。

 阪神は6回から3番手の左腕・川崎がマウンドへ。

 この回に阪神が守備でアクシデントに見舞われる。坂本の浅い左飛で左翼・伊藤と遊撃・上本が交錯。顔面をぶつけ合い、上本が担架で退場した。遊撃には上本に代わって坂が入り、左翼の伊藤も俊介と途中交代したが、6回を無失点に抑えた。

 日本はその裏、6回2死一塁、打者・福留の場面で涌井に代え、左腕の森福を投入。

 この回、阪神は大和の二盗で2死二塁としたが、福留は右飛に倒れた。

 7回、日本は4番・阿部からの好打順も阪神・川崎の前に三者凡退に終わる。

 日本は7回から森福に代え4番手・摂津がマウンドに上がった。

 7回、阪神は日本・摂津の前に三者凡退。

 阪神は8回から川崎に代え4番手・伊藤和をマウンドに送った。

 8回、日本は三者凡退。無得点のまま。

 日本は8回から摂津に代え、今村をマウンドに送る。

 8回、阪神は2四球で二死一、二塁と攻めたが無得点。1点リードで9回を迎えた。

 後がない日本は9回、1番・坂本からの好打順も遊ゴロに倒れると、鳥谷も中飛。内川も三ゴロに倒れ、屈辱の0封負け。24日の壮行試合オーストラリア戦で13安打10得点と火を吹いた打線はわずか3安打、この日先発した1番・坂本から5番・長野までが無安打と貧打は深刻だ。3月2日の開幕・ブラジル戦に不安を残した。
 
 

続きを表示

この記事のフォト

2013年2月26日のニュース