中田 打撃の基本は“割れ”!立浪コーチも内川も重要性強調

[ 2013年2月26日 06:00 ]

日の丸の国旗を掲げ、熱い思いを語った中田

 世界一に貢献してファンと喜びたい。WBCに初めて出場する侍ジャパンの若き大砲・中田翔内野手(23)が25日、本番に向けて日の丸へ懸ける思いを語った。野手最年少の若武者は、緊急改造のすり足打法でオーストラリアとの壮行試合(京セラドーム)で2試合連続安打。一塁と左翼を兼任し、侍の7番打者という定位置をつかみとった中田は、ひたむきに世界3連覇へ貢献する。

 ――いよいよ日の丸を背負って世界で戦う。

 「(野手)最年少でもあるので、先輩たちの足を引っ張らないように。その中で、自分にできることがいろいろあると思うので、できることを精いっぱいやる。それを一番に考えたいと思います」

 ――日の丸は重い?

 「凄く重たい。ずしっとくる。このユニホームに袖を通したとき“日の丸を背負うんだなあ”と思いましたし、テンションも上がってきた。それだけ僕には重い。いろんなものを背負って感じていかないといけないんだと思ってます」

 ――昨年11月のキューバ戦はケガ(左手首の骨折)で欠場したが、オーストラリアとの壮行試合は2試合ともスタメン出場して1安打ずつ。首脳陣の期待は大きい。

 「期待は感じてたし、本当にありがたいこと。何で自分みたいな選手に目をかけてくれるのかな、とも思う。立浪さん(打撃コーチ)には付きっきりで指導していただいている。ここ(代表チーム)は雲の上の人ばかりで、そんな人たちとできるのは凄くうれしいし、本当に勉強になる。その中で期待してもらっているというのが分かるので、期待を裏切らないようにとプレッシャーも掛かってます」

 ――そんな雲の上の人たちから多くのアドバイスも受けている。

 「(代表には)いろんな選手がいて、皆さんそれぞれ結果を残している方ばっかり。この人は“こういう考え方で打席に立ってるんだ”とか、この人は“追い込まれたらこう考えるんだ”とか。そういうことをいろいろ知りたいし、一つでも盗みたい。参考になるものがあれば、自分のものにしようとやってます」

 ――合宿中にステップをすり足に変え、実戦でも結果が出ている。

 「先輩たちの打撃を見ていてヒントというか、皆さん共通しているのが“割れ”なんです。間をしっかり取って“割れ”をつくっている。フォームはそれぞれ違っても“割れ”をつくって、そこから一気に打ち出しにいくのは同じです。内川さんも“割れが凄く大事だ”と教えてくれた。僕は“割れ”をつくるのが下手で、どうしても上半身の力に頼ってしまう。だからミスショットも多い。宮崎合宿から立浪さんにずっとついてもらって“割れ”を意識してやってきて、自分のスイングができるようになってる。これを本番で生かしたい」

 ――侍ジャパンでダルビッシュ(現レンジャーズ)とプレーするのが一つの目標だった。

 「自分の技術で日本代表のメンバーに入れるなんて考えてませんでしたけど、選ばれたらダルさんとまた一緒にできる、と。その気持ちは正直ありました」

 ――再びダルビッシュとプレーする夢は今回はかなわなかったが、周囲は期待している。

 「レギュラーで出られる力なんてまだないと思っているし、先輩たちを見て日々勉強してます。ただ、誰にも負けたくないという気持ちは代表チームに入っても、もちろん変わりません」

 ――背番号13はAロッドをイメージさせる。

 「いや、僕は背番号を選べる立場ではなかったですから。空いてる番号で13番が一番格好いいなあって思ったので。Aロッドを意識したわけじゃないんですけど、凄い選手ですからね。選んでから“そう言えば同じ背番号だ”と思いました」

 ――1月に生まれた子供(長女)が大きな励みになっている。

 「守らなければいけない人が一人増えた。その分、僕も一生懸命やらなければいけない。もっともっと努力して家族を喜ばせたい。子供ができたことで、凄くやってやろうという気持ちが強くなった。(大会直前の)今、それを感じてます」

 ――侍ジャパンに日本ハムの先輩・稲葉がいるのは心強い。

 「僕にとっては凄く大きな存在です。いいときも悪いときも、僕のことを一番見てくれていたのが稲葉さんですから。去年も福良さん(前ヘッドコーチ、現オリックスヘッドコーチ)と稲葉さんに見てもらって毎日バットを振ったし、一番分かってくれている。“きょうどうでした?”と聞きに行けば、凄く的確なアドバイスをしてくれる。本当に頼りにしてます」

 ――つなぐ野球が身上の侍ジャパンで求められているのは長打。

 「長打を打てることに越したことはないですけど、ケースによってはバッティングの大きさも考えないといけない。何でもかんでも長打を狙ったんでは、粗くなる。そのへんを(本番までに)考えていきたい。ファンの皆さんに活躍するところを見せたいとは思うけど、やるからには、最終的に世界一になるために貢献できたらいいと思う。できることを確実にこなしていって、ファンの皆さんと一緒に喜びたい」

 ――将来の日本を背負う若武者として、今大会は将来へのステップ。

 「結果はどうあれ、自分が満足できるかどうか。満足できたら自信にもなるし、いろんな勉強もできる。得られるものもあるし、反省も残る。選手として一回り大きくなれたらいいと思います」

 ▽割れ 打者が投球のモーションに合わせて始動し、ステップする足が地面に着地して、グリップがトップの位置に入った状態のこと。この「割れ」をしっかりつくると、ボールとの距離感がつかめるから「間」が取れ、「タメ」ができるため呼び込んで打つことができる。ステップと同時に体が投手方向へ突っ込んで「割れ」をつくれないと「間」と「タメ」がなくなり、タイミングが合わなくなる。

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