松坂 3種類目チェンジアップをテスト 右肘OK、復活へ新球

[ 2013年2月19日 06:00 ]

今キャンプ3度目のブルペンに入ったインディアンスの松坂

 インディアンスとマイナー契約を結び、開幕メジャーを目指している松坂大輔投手(32)が17日(日本時間18日)、今キャンプ3度目のブルペン入り。従来から武器としてきたサークルチェンジ、スプリットチェンジと異なる新たなチェンジアップを試した。制球に課題を残したが、今後も3種類を投げ分けていく方針で、初の実戦形式となる20日(同21日)のフリー打撃登板で打者相手に感触を確かめる。

 歩みを止めることはない。松坂がブルペンで新球を試した。捕手を立たせたまま12球、座らせて54球。その中でチェンジアップは16球を数えた。

 「新しい握りで試しているので、うまく感覚がつかめていない。まだまだ練習が必要です」。これまでも松坂は2種類のチェンジアップを操ってきた。西武時代からのサークルチェンジは130キロ前後で、浮き上がるように弧を描いて沈む。レッドソックス時代に習得したスプリットチェンジは140キロ前後でフォークのように落ちた。

 ともにスライダーと逆方向に変化し、外角に逃げていくことから左打者に使うことが多かった。しかし、課題もあった。「打者によっては両方に対してタイミングが合ってしまう」。そこで浮かんだのが、直球と同じ軌道で沈んでいく3種類目のチェンジアップだ。松坂はボールの握りなど詳細を伏せるが「もう一つ変化を与えられる球があればと思った。今までのは投げようと思えばいつでも投げられる」と説明。従来の2種類と異なる球速や軌道を描けば、さらにプレートからホームまで18・44メートルの奥行きを駆使した投球ができる。

 本来は昨季から取り組む予定だったが、一昨年6月に手術した右肘は回復途上で挑戦を控えた。だが、現在は「肘は全く問題ない」と練習から新球に取り組んでいる。「ストライクが入らないと話にならないので多投はしないですけど、打者に立って見てもらうことで違ってくる」。今後はフリー打撃に登板した際にもテストしていく。

 この日は正捕手サンタナと初コンビ。練習後は、カウント別でどのような配球をするかも確認した。26歳の女房役はドミニカ共和国代表として、3月のWBCに出場する。最長で約3週間、チームを離脱する可能性もあるだけに、開幕メジャーを目指す右腕にとっては意思疎通を図る貴重な時間となった。「まだすべきことはたくさんある。打者に投げることで、やるべきことの確認ができればいい」。メジャー生き残りへ。松坂は1球たりとも無駄にできない。

 ≪松坂の変化球≫松坂はメジャー移籍に際し、右打者の内角を突く球の必要性を痛感してシュートを習得。2年目の08年終盤には「フロントドア」と呼ばれる左打者の内角ボールゾーンからストライクゾーンに入るシュートを駆使するまでに磨き上げた。一方、フォークは滑りやすいメジャー球ですっぽ抜ける危険性を考え、2年目の途中から封印。代わりにスライダーやカットボール、シュートを縦に変化させる工夫を施すとともに、チェンジアップの改良に取り組み続けている。

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