高橋周 オール流し打ち5の5 2年目、開花の兆し

[ 2013年2月17日 06:00 ]

<中・神>8回1死二、三塁、中日・高橋周は右前適時打を放ち、この日5安打目(投手・伊藤和)

練習試合 中日11―15阪神(特別ルール)

(2月16日 北谷)
 金の卵が殻を破る予感だ。中日の高橋周平内野手(19)が阪神戦で5打数5安打1打点の大当たり。持ち前のパンチ力ではなく、すべて中堅から左に流すバットコントロールを見せつけ、激戦区の三塁レギュラー獲りへ猛アピールした。

 「甘い球が来たら打ちにいこうと思っていた。追い込まれてからも、焦らずに冷静にできたのが良かったと思う」

 「3番・三塁」で先発すると、第1打席で榎田から中前にクリーンヒット。これでバットに火が付くと、スタンリッジ、鶴、伊藤和と次々と代わる虎の投手陣を、ことごとく打ち砕いた。公式戦、練習試合を含め、5安打はプロ入り初。一昨年のドラフトで3球団が競合した天才打者が、開花の兆しを見せ始めた。

 昨年12月には大先輩の井端に誘われ熊本でマンツーマン自主トレ。球界屈指の巧打者から「体を前に突っ込ませず、右肩を開くな」との金言を受け、新打法習得に着手した。「井端さんに教わったことは、今も意識してやっています」と手応えを口にした。

 高木監督は「あっち向いてホイ(逆方向)ばかりなのが気に食わんが、5の5なんてそう打てるもんじゃないし、よう打ったね」と賛辞。森野に加え、新助っ人のルナも狙う三塁手の座を、19歳が奪いにいく。

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2013年2月17日のニュース