浩二監督「共にアメリカへ サンフランシスコで戦おう」

[ 2013年2月15日 06:00 ]

日本代表・山本監督から選手への手紙

 【浩二監督から侍ジャパン選手への手紙全文】

 選手諸君

 皆の目の輝きを見て、そして、引き締まった身体を見て確信した。このメンバーで最後まで戦い抜く。全員が本当に、最高の表情で集まってくれた。

 ここから我々は、結果を問われる日々を迎える。自分の特長を発揮することだけを考え、目の前のワンプレーに集中してほしい。結果が出ず、もどかしい思いをする選手が出てくるかもしれない。でも、個人の良し悪しだけで下を向く選手をこのメンバーに選んだつもりはない。みんなで支え、みんなで盛り上げていく。首脳陣、選手、スタッフが互いを信じ、戦い抜こうじゃないか。

 このメンバーから数人が抜ける。それは戦略上の問題であって、個人の能力の優劣ではない。広島戦と西武戦の2試合があって、試合の結果だけで判断が下せるわけでもない。これだけはいえる。最終メンバーに選ばれなかった選手も侍ジャパンの一員にかわりはない。その選手たちの魂も背負って大会を戦う。全員の心は一つだ。

 主将の慎之助には、大きな役割を背負ってもらった。そして、ベテランの稲葉、井端にもサポートをお願いした。少しでも迷いが生じたなら、彼らの背中を見てほしい。このチームに、孤独な者は誰もいない。私も最後まで選手を信じ、信念を持って采配をふる。

 監督に就任した10月から一気にこの集合日が来た。そして、本番はあっという間にやってくる。侍ジャパンの誇りを持って、共にアメリカに行こう。サンフランシスコで世界と戦おう。

 我々の後ろには応援してくださる、たくさんの方がいる。怖れることは何もない。

 2月14日 侍ジャパン監督 山本 浩二

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