T―岡田 紅白戦130メートル弾 新打法で結果

[ 2013年2月11日 06:00 ]

紅白戦の5回にオリックスのT―岡田は右中間ソロを放つ

オリックス紅白戦 白組6―3紅組

(2月10日 宮古島)
 オリックスの紅白戦が行われ、白組の4番一塁で出場したT―岡田外野手(25)が、5回に伊原から右中間に飛び込む130メートル弾を放った。前日9日に25歳になったばかりの若き主砲が、今季初実戦で一発回答を見せた。

 5回の1死無走者。カウント2ボール2ストライクからスライダーをとらえた。「追い込まれてもうまく対応できた」と本人も及第点をつけた一撃。昨年2月11日の紅白戦でもチーム第1号を放ったが、今季は意味合いが少し違う。10年に本塁打王に輝いたノーステップ打法を捨て、右足を上げる新打法に着手。バットも巨人の阿部モデルにチェンジした。完成度は「4割程度」と低いが、「飛距離を出したい」という“飛ばし屋”の願いが白球にも伝わったような一撃だった。

 スタンドでは両親が見守った。誕生日のお祝いを兼ねて前夜は食事を共にして、久しぶりに家族団らん。父の秀和さん(59)は「最後にいいものが見られた。けがせんように頑張って」と帰阪する直前にエールを送った。宮内オーナーも観戦した一戦で、最上級の結果を出す孝行息子だ。

 復活を期待する森脇監督は「誕生日を一区切り、ターニングポイントにして、もっと自分を磨いてもらいたい」とあえて合格点をつけない親心。T―岡田も「まだまだ精度は低い。自分のタイミングで打ちたい。うまく打てたが、その前のファウルを仕留めたかった」と納得はしていない。主軸を張るべく、日々精進する。

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2013年2月11日のニュース