「ダイス」「ティート」と呼び合う仲 松坂 イ軍指揮官はかつての恩師

[ 2013年2月11日 08:15 ]

インディアンスと交渉大詰めであることが分かった松坂

 レッドソックスからFAとなった松坂大輔投手(32)が10日、インディアンスとマイナー契約で合意したことが分かった。招待選手としてメジャーキャンプに参加するとみられる。昨季、右肘の腱移植手術から復帰したが、わずか1勝に終わった松坂。DeNAなど国内球団も獲得に動く中、完全復活を信じ、あえて厳しい道を選んだ。

 再びメジャーのマウンドに立つことを信じ、オファーを待ち続けた松坂にチャンスの手を差し伸べたのは、インディアンスだった。

 マイナー契約だが、12日(日本時間13日)からアリゾナ州グッドイヤーで始まるメジャーキャンプには招待選手として参加。そこで開幕メジャー(25人枠)を勝ち取れば、メジャー契約に切り替わるスプリット契約になるもようだ。

 今季から指揮を執るのは、元レッドソックスのテリー・フランコナ監督。松坂は入団1年目の07年から11年まで同監督の下でプレーし、「ダイス(大輔)」「ティート(監督の愛称)」と呼び合う仲だ。コミュニケーションの面で不安はなく、何より、07年に15勝を挙げ、チームの世界一に貢献した右腕の実力を誰よりも理解しているのがフランコナ監督だ。イ軍以外にも数球団からマイナー契約のオファーが届いていたが、「どれくらい先発としてチャンスをもらえるか」を移籍先決定の条件に挙げてきた松坂にとって、イ軍は希望に合った球団といえる。

 ▽クリーブランド・インディアンス 1901年のア・リーグ創設に合わせて誕生し、15年から球団名をインディアンスに。ワールドシリーズは20、48年の2度制覇。リーグ優勝5回。昨季は68勝94敗でア・リーグ中地区4位。今季からテリー・フランコナ監督が就任。本拠地はオハイオ州クリーブランドで、球場はプログレッシブ・フィールド(天然芝、4万3545人収容)。日本選手は過去に大家、多田野(現日本ハム)、小林雅、福留(現阪神)らが在籍した。

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2013年2月11日のニュース