23日にも藤浪VS打者大谷あるぞ 和田監督が示唆

[ 2013年2月8日 06:00 ]

小豆畑(右)の背中を洗う藤浪

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が、今月中に実戦デビューする可能性が出てきた。順調な調整ぶりを見せるルーキー右腕に対し、和田監督の評価も高まる一方だ。

 「10日に(捕手を)座らせてみて、だね。“早く座らせて投げたい”という気持ちが出ているようだけど、そこまでは我慢してくれよ、ということ」。藤浪は第1クールの6日間で4度ブルペン入り。直球のみで50球以内の制限があり、全て捕手を立たせた。故障防止への育成プランによるものだったが、藤浪が変化球を投げ始める第2クールの10日に捕手を座らせた本格的な投球練習を開始することが決まった。

 さらに和田監督は「座らせてからの藤浪の出来上がり具合によっては、先の(調整)スピードも変わってくると思う」と言及。捕手を座らせた投球で状態がさらに上がればフリー打撃、シート打撃への登板を経て、実戦デビューとなる。指揮官はその時期を当初は3月以降に予定したが、今後の調整ペースで前倒しにすることを示唆した。

 2月中の実戦デビューとなれば、オープン戦開幕となる同23日日本ハム戦(名護)に登板する可能性もある。起用法については未知数ながら、注目が集まることは必至。対戦球団には大谷(花巻東)が在籍するからだ。大谷は22日の2軍キャンプ打ち上げ後、1軍に合流する可能性が高い。まずは「野手」としての出場が現実的で、甲子園を沸かせた2人の直接対決が、早くも実現する。

 藤浪は大谷について「(プロで)対戦する機会があれば思い切って投げたい」と闘志を燃やしている。キャンプ初の休日となったこの日は宿舎などでリラックス。第2クールへ向け「早く(プロの練習に)慣れることが大事。しっかり練習に付いていきたい」と語った。足元を見つめ、黄金ルーキー対決へ牙を研ぐ。

 ▼藤浪VS大谷 昨年3月21日、大阪桐蔭と花巻東(岩手)が、甲子園でのセンバツ1回戦で対戦。藤浪は4番・大谷と4打席対戦し、右越え本塁打、四球、三直、遊飛。試合は9―2で大阪桐蔭が勝った。藤浪は9回を投げ8安打12奪三振2失点で完投勝利。一方の大谷は8回2/3で7安打11奪三振9失点(自責点5)だった。

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2013年2月8日のニュース