糸井 左太腿張りでリタイア 浩二監督指視察直後に訴える

[ 2013年2月6日 06:00 ]

左太腿の張りのため、早退するオリックス・糸井

 WBC日本代表候補のオリックス・糸井嘉男外野手(31)が5日、シートノック中に左太ももに張りを訴え、打撃練習や居残り特守などその後の全メニューを回避。宮古島キャンプでのリタイア第1号となった。

 くしくも、この日の午前9時半から侍ジャパンの山本浩二監督(66)が練習を視察。約1時間後、同監督が球場を引き揚げた直後に異変を訴える間の悪さだった。

 「ちょっと強い張りがあったが大丈夫。日本ハムの時も、第1クールで(張りがあるのは)あったこと。大事を取っただけ。大げさにしないでくださいよ」

 痛みはなく、軽いジョギングなどしており、野間卓也1軍チーフトレーナーも「病院での検査の予定はない」と軽症と判断した。6日は休日だったこともあり、この日を含め2日間の休養で回復に努める。

 だが、7日から始まる第2クールの練習内容は当日の判断で決めるため、現状は未定。長引けば、WBCに向けても暗雲がたれ込むだけに不安は尽きない。糸井は侍ジャパンでは6番が濃厚。山本監督は「国際大会ではクリーンアップがマークされる。そうなると6番はキーポイント。彼はそれだけの能力を持っている」と高く評価しており、早期復帰を願わずにはいられない。

 WBC強化試合となった昨年11月のキューバ戦以来の山本監督との顔合わせに、糸井は「宮古島までわざわざ来てくれて、朝早くから待ち構えていたので、身が引き締まります。しっかり調整して合宿に向かいたい」と冷静に語った。不名誉なリタイア1号となったが、重症化する前に止められた「運」もある。話題を振りまいてきた男の復帰日に、また注目が集まりそうだ。

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2013年2月6日のニュース