能見“鬼”の3連投計269球!浩二監督も猛アピールに拍手

[ 2013年2月4日 06:00 ]

侍ジャパン・山本監督(左)にあいさつする阪神・能見

 代表入りへ向けた強烈なアピールだった。山本監督ら侍ジャパンの首脳陣が見守る中、阪神・能見が誰もいないブルペンに立った。81球の熱投。投球後、指揮官が思わず拍手するほど、順調な仕上がりを披露した。

 「(本番まで)逆算してやっている。追い込めるときに追い込んでおかないと。代表合宿では試合で結果を出さないといけない」

 能見は首脳陣を出迎えるために、他の投手陣よりも早く投球練習を始めた。ブルペンの真ん中でただ一人。最初から最後まで文字通りの独壇場だった。「1人で投げるのも、拍手をもらうのも少し戸惑いました」と苦笑いを浮かべたが、40球すぎから右打席に人を立たせ、勝負球のチェンジアップとフォークまで投げるなど、キャンプ3日目とは思えない内容だった。

 侍ジャパン代表候補に名を連ねている投手は15人。3月2日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、各自が早めの調整を行っている。中でもキャンプ初日から3日連続でブルペンに入り、合計269球を投げ込んだ能見の調整ペースは群を抜いている。「少しお疲れ気味です」と笑ったが「球数を投げられるのはキャンプ期間しかないから」と前を向いた。

 山本監督は「できすぎて、心配するほどいい投球」と満足そうにうなずいた。侍ジャパンの左投手は、先発では巨人の杉内、内海、中継ぎでは巨人・山口とソフトバンク・森福の代表入りが濃厚だが、長いイニングを投げることができる能見が加われば、心強い。

 「いろんな想定はしています。貢献できるように、どのポジションでもやりたい」。いつ侍に呼ばれてもいいように、快調なペースで調整を進める。

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2013年2月4日のニュース