菅野 万全準備でブルペンだ!初日から早速、黄金ルーキー魅せる

[ 2013年2月1日 06:00 ]

参拝を終え、引き揚げる巨人ドラフト1位・菅野

 最速157キロを誇る巨人のドラフト1位・菅野(東海大)がキャンプ初日でついにブルペンで剛球を披露する。スーツ姿で宮崎神宮での参拝を終え、「キャンプインから万全の状態で(ブルペンに)入れる準備をしてきた。体調と相談してタイミングが合えば投げたい」と話した。

 1月6日、東海大で自主トレを公開した際には35球を披露したが、新人合同自主トレでは首脳陣の判断から体の強化に専念。本格投球を見送ってきたが、川口投手総合コーチは「(初日から)入ってもらおうと思う」と明言し、さらに「いかに故障のリスクを抑えるか考えてやっていた」とここまで手綱を引いてきたことも認めた。

 26日ぶりのブルペン入りとなるが、今後も育成方針は変わらない。「慌てないで。一年間、先発としてやっていけるかということを(見ながら)やっていかないといけない」と同コーチ。将来のエース候補だからこそ、アピールよりも故障防止を最優先させる。チーム事情もある。侍ジャパンの候補として内海、杉内、沢村の先発3枚が選ばれている。WBCを順調に勝ち進めば大会終了は3月19日。同29日、広島との開幕戦(東京ドーム)に、万全な状態で臨めるかは不透明だ。

 川口コーチは「沖縄で投げてもらう」と19日の韓国・サムスンとの練習試合(那覇)から始まる6試合の対外試合のどこかで登板させるプランを描いている。その後もルーキーの体調が万全ならば、開幕から先発を任される可能性は高い。すでに菅野は90メートルの遠投をこなしている。「(沖縄で登板する)そういうチーム方針であれば、そこに向けてしっかりやるだけ」。その言葉は頼もしかった。

 【巨人大物新人の初ブルペン】

 ☆04年内海 初日に入り、立ち投げで41球を投げた。高橋2軍監督らにフォームやボールの握り方などを指摘された。

 ☆06年辻内 2軍キャンプで5日に入り、捕手を立たせたまま50球を投げた。原監督や尾花投手総合コーチも視察。

 ☆11年沢村 初日に入り、プロ入り後初めて捕手を座らせて23球を投げた。球を受けた阿部は「特級品」と絶賛した。

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