慎之助版アベノミクス 3連覇へ捕手本流「3本の矢」

[ 2013年1月31日 06:00 ]

侍ジャパン公式記者会見で意気込みを語る阿部

WBC日本代表候補 背番号発表

 WBC3連覇へ、これが「アベノミクス」だ。宮崎で侍ジャパンの公式会見に出席した阿部主将は、2月15日から同地で始まる代表候補合宿の基本方針を固めた。

 「ブルペンだね。毎日、ブルペンに行くことになる。いろいろなことができるからね」。4番が予定される打撃練習よりも、ブルペンでの活動を重視。09年の前回大会も経験し「僅差の戦いになる」と「守備重視政策」を繰り返し主張した。捕手の役割を最優先に掲げ、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」で掲げる「3本の矢」と重なる3つの活動を行う。

 (1)投手の球筋の確認作業 他球団の投手の特徴の確認、把握で「なるべくたくさんの投手を受けたいね」。

 (2)投手とのコミュニケーション強化 短期決戦を前に投手との意思疎通を高める。

 (3)打者目線で投手にアドバイス 「打席に立つのも大事。僕の目慣らしにもなる」と一石二鳥を強調。23日に日本プロスポーツ大賞授与式で安倍首相と初対面し、大きな刺激を受けた。いよいよ「野球版アベノミクス」を実行する。

 この日侍ジャパンの背番号が発表され、阿部は巨人と同じ10番に。サッカー日本代表で言えば「エースナンバー」を背負う主将は「このユニホームは選ばれた人しか着られないと思う。そういう思いをたくさん詰めながら頑張りたい」と語った。

 ▽アベノミクス 自民党の安倍晋三首相が掲げる経済政策の造語。米国のロナルド・レーガン元大統領が行った経済政策である「レーガノミックス」にちなんで、呼ばれるようになった。基本方針は大胆な金融政策、機動的財政政策、投資を呼び込む成長戦略の3つで安倍首相が「3本の矢」としている。首相自身が使用している言葉ではなく、経済学者やメディアが使用。

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