偶然?大谷 糸井トレードも既に外野グラブ用意 開幕スタメンの可能性到来

[ 2013年1月24日 06:00 ]

ノックで軽快な動きを見せる日本ハム・大谷

 糸井の電撃トレードに黄金ルーキーも驚きを隠せなかった。千葉県鎌ケ谷市で新人合同自主トレ中の日本ハムドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)は、報道陣から伝え聞くと絶句。糸井とは合宿所のロッカーで2つ隣とあって、接する機会が増えていただけに「気軽に接してくれて人柄もいい。凄い選手だし、聞きたいこと、見て学ぶことも多いので…」と少し残念そうに話した。

 ただ、不動の右翼レギュラーの移籍は、大谷にとって開幕スタメンのチャンス到来だ。高校通算56本塁打を放ち、二刀流を目指す18歳の打力を高く評価する栗山監督は、今回のトレードが決まる前から「野手だけなら今年の開幕戦からいける」と公言。骨の成長を示す骨端線が残る体を考慮してじっくり育成する方針だったが、糸井の代役は横一線の競争になるというチーム事情がある。

 内外野守れる杉谷、移籍の赤田に加えパンチ力ある鵜久森、3年目の谷口らとの争い。力の突出した選手はいない。大谷は「必要とされる選手になれば、自分もそう(定位置を争える選手に)なる。しっかりやっていきたい」と意欲を示した。

 2軍スタートとなる沖縄県国頭村での春季キャンプ。野手としては遊撃を中心に内野手としてスタートするプランが進められていたが、外野の守備も並行して取り組む可能性が出てきた。初実戦となりそうな2月17日の紅白戦(国頭)や、対外試合デビューが有力視される20日のヤクルト戦(浦添)では指名打者ではなく、外野手で出場する可能性は十分にある。

 既にプロ仕様の外野グラブも手元にあり「柔らかくなっている」と大谷。続けて「糸井さんは身体能力が高い。打っても、走っても、投げても凄い。そういう選手になれるように頑張ります」と糸井の後継者に名乗りを上げた。

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2013年1月24日のニュース