大産大付の元野球部長 暴行容疑で書類送検 

[ 2013年1月23日 20:09 ]

 大阪産業大付属高(大阪市)硬式野球部で、同校への推薦入学が決まり、入学前から練習に参加していた元男子部員(17)の頭部を殴るなどしたとして、大阪府警四條畷署は23日、暴行容疑で50代の元野球部長の男性教諭を書類送検した。

 送検容疑は2011年3月下旬、同府大東市で元部員の頭部を殴るなどした疑い。同署によると、任意の聴取に殴ったことを認めた。

 元部員は昨年、四條畷署に被害届を提出。さらに「元部長らから暴行を受け入学後に転校を余儀なくされた」として、昨年11月に学校側に慰謝料などを求め提訴している。

 大阪府高野連によると、提訴を受け、校長に元部長による暴行の有無について問い合わせたが、校長は「元部長は『一切ない』と否認している」と説明したという。

 同署や府高野連などによると、元部員に対する体罰をめぐっては、四條畷署が昨年10月、暴行容疑でコーチと先輩部員を書類送検。コーチは不起訴となった。元部長は、先輩部員による元部員への暴力の報告が遅れたとして、昨年6月に日本学生野球協会から6カ月の謹慎処分を受け、部長を交代。部としても同12月に3カ月の対外試合禁止処分を受けた。

 野球部は05年春の甲子園大会に出場した強豪。プロ野球ソフトバンクの田上秀則選手はOB。

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2013年1月23日のニュース