浩二監督 2・11巨人紅白戦ベンチ入り 侍8戦士チェックへ

[ 2013年1月23日 06:00 ]

「徹子の部屋」の収録を行った侍ジャパン・山本監督(左)と黒柳徹子

 WBCで大会3連覇を目指す侍ジャパンの山本浩二監督(66)が、巨人の宮崎春季キャンプで2月11日に行われる紅白戦でベンチ入りし、代表候補8選手の生チェックを行うことが22日、分かった。侍ジャパンのシニアアドバイザーも務める巨人・原辰徳監督(54)からベンチ入りを打診されたもので、「ゲスト監督」としてベンチから選手に鋭い視線を送ることになる。

 山本監督は21日夜に原監督から紅白戦でのベンチ入りを打診されたという。ネット裏からではなく、実際の試合の雰囲気も感じられるグラウンドレベルでのチェックができる。山本監督に笑顔が広がった。

 「原監督と昨日会った時に“どうぞベンチに入ってください”と言ってくれた。“全面的に協力します”という話をもらって感謝している」

 本来は2月9、10の両日で巨人キャンプを視察予定だったが、11日に紅白戦が入ったことを受けて日程を変更した。当日は東尾投手総合コーチ、梨田野手総合コーチのほか、立浪打撃コーチ、高代内野守備走塁コーチも視察予定。侍首脳陣が大挙してチェックを行うのは、巨人勢の状態が侍ジャパンの戦いに大きな影響を及ぼすからだ。

 主将で4番の阿部をはじめ、1番・長野、3番・坂本を予定している。そして長打力がありDH候補の村田もいる。山本監督は、原監督から紅白戦では野手陣を同一チームに集める予定であることも伝えられている。そのため、打順も指揮官の構想通りに組まれる可能性は高い。投手陣も内海、杉内、沢村、山口と仕上がりが順調であれば、同戦に登板する見込み。侍ジャパンの予行演習ともいえる試合で、この1試合で巨人の全候補選手8人をチェックできることになる。

 09年大会の優勝監督と現監督のコラボレーション。「さすがに采配を振ることはないが、原監督の横にいて試合を見ることになるやろ」。原監督から細かい選手個々の情報を聞けるとともに、ベンチにいれば、選手とのコミュニケーション、さらにその場で助言を送ることも可能。15~17日にグアムで阿部ら巨人選手の自主トレ視察も行ったが、試合の緊張感の中で選手の細かい動きを把握できるメリットがある。

 まさに「ゲスト監督」といえる待遇。「仕上がり具合は段階もあるし、元気にやってくれればいい」との言葉に力を込めた。

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