広島オーナー 22年ぶりVへ「スタートダッシュを」

[ 2013年1月16日 06:00 ]

昨年9月、練習中に広島・野村監督(左)と話す松田オーナー。開幕ダッシュを厳命した

 広島・松田元(はじめ)オーナー(61)が15日、22年ぶりリーグ制覇に向けての絶対条件に「スタートダッシュ」を挙げた。「開幕9試合で6勝3敗。6月中旬には貯金10に行っておきたい」。数字には理由がある。最後の優勝は91年。現役で当時の優勝を知るのはチーム最年長の前田智ただ1人となった。チームとしての経験不足は否めず、勝つためには先行力が問われる。

 「経験値のない人間は一度、下がったら離されていく。少しでも下に差を付けて戦っていく」。昨季は開幕9試合を6勝2敗1分けも貯金は4が最大。6月中旬には借金10前後を行き来した。逃げ切りを図るには、開幕ダッシュ後の踏ん張りも必要になる。

 「若い子が一生懸命やって勢い付ける。維持するのがベテラン。チームが戦力的に一丸とならないといけない」。戦力は整いつつある。総帥の青写真通りにいけば、赤ヘル軍団が長い沈黙を破る可能性はある。

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2013年1月16日のニュース