中島 原点回帰トレ!“戦友”栗山と06年以来の練習

[ 2013年1月15日 06:00 ]

雪の中、若獅子寮の前でポーズをとる(左から)中村、栗山、中島

 アスレチックスの中島裕之内野手(30)が14日、埼玉県所沢市にある古巣・西武の室内練習場で原点回帰の自主トレを行った。

 外は大雪。白い息を吐きながら約1時間半、フリー打撃などで164スイングを披露した。「試合に常に出してもらえるようにアピールしたい」。念願のメジャー移籍はかなったが、今後はレギュラー獲得を目指す。1380安打、162本塁打。日本の実績は過去のもの。メジャーではルーキーに戻る。西武の01年ドラフト5位として、新人合同自主トレでプロの第一歩を踏み出した場所で、再スタートを切った。

 練習パートナーは、同じ兵庫出身で1歳下の栗山だ。「(昨季の栗山は左尺骨骨折で中盤に離脱し)いつもより一緒にプレーする機会が少なかったので(2人で練習できて)良かった」。2軍時代をここでともに過ごし、03年にそろってフレッシュ球宴出場。近年の中島は沖縄などで自主トレを行ってきたが、今回は栗山から誘われて06年以来の合同練習が実現した。06年は中島が初めて打率・300をマークした節目の年でもあった。

 近くでは、西武新入団選手が練習を行っていた。「入団した時のことも思い出す。米国に行ったら僕もルーキー。少し重ねる部分もあった」。渡米後は全てが初体験となる。中島にとっては刺激を受けるのに、ここが最高の環境といえた。

 すでに中島はメジャー公式球を使用しており、他球団投手の映像が入ったDVDも入手。ア軍では2月17日(日本時間18日)のキャンプ初日から実戦となる。「野球で使う動きをしっかりやっている」。器具中心のトレーニングでなく、投げて打って捕るを意識している。「コツコツとやっていきたい」。ルーキーらしく今は一歩ずつ前進していく。

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