藤浪 持久走も凄い!球団歴代2番目のタイムで独走

[ 2013年1月14日 06:00 ]

新人合同自主トレ恒例の持久走でトップだった藤浪(右)

 鳴尾浜球場で行われた新人合同自主トレ第1クール最終日。阪神ドラフト1位・藤浪が驚異的なスタミナを見せつけた。グラウンドを10周する3500メートル走で、13分56秒のトップタイムを叩き出した。「もちろんしんどかったが、自分のペースで走りました」。阪神では恒例の持久走だが、3500メートル走では11年に育成選手の穴田が13分11秒の球団記録を樹立したのに続く、史上2人目の13分台だった。

 スタートからドラフト4位・小豆畑(西濃運輸)、ドラフト2位・北條(光星学院)と先頭集団を形成し、7周目に抜け出した。「上下に跳ねないで腰の位置が安定するように」ときれいなフォームを心掛けた。10秒遅れでゴールした北條は「藤浪は“得意ではない”と言っていたが、やっぱり速かった。大股なのでせこい」とツッコミを入れて悔しがった。

 規格外の肉体だ。昨年12月の体力測定では、高校生投手としては球団史上最高となる背筋力203キロをマーク。昨夏の甲子園は準決勝、決勝で2日連続の完封劇を見せたが、そのスタミナをあらためて証明した。見守った母・明美さん(48)は「大阪桐蔭でもしっかりランニングをやっていました」と納得顔だ。

 藤浪は「普段と違う環境で練習をやったので、いつもと違う疲れ方をしています」と第1クールを振り返った。それでも視察した和田監督は「きょうみたいな持久力が投球につながってくる」とニンマリ。黄金ルーキーの評価は高まるばかりだ。

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2013年1月14日のニュース