巨人・山口 フォーク“凍結” 新球よりWBC3連覇最優先

[ 2013年1月14日 06:00 ]

守備練習をする巨人・山口

 巨人・山口鉄也投手(29)が13日、習得中の新球・フォークの練習を3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後まで凍結する考えを明かした。マスターすれば当然武器となるが、WBC公式球と日本の統一球との感触の違いや、準備期間を考慮。まずは代表選出が確実視される侍ジャパンでの3連覇を優先することを決めた。

 「とりあえず今持っている球種で(WBCは)勝負しようと思う。中途半端な状態では投げられない」。5日のグアム入り後は連日WBC公式球で強めのキャッチボールや80メートルの遠投を続ける。フォークも投げ、受けた内海も「落ちている。足首に当たるかと思った」とうなるほどの完成度ではあるが、一発勝負の国際舞台で救援失敗は許されない。「宮崎キャンプでもブルペンでは投げない。開幕してから、キャッチボールなどで遊びながらやっていきたい」と4月以降に再着手する。

 140キロ台後半の直球に加え、シュート、スライダー、チェンジアップが持ち球。そこに鋭く落ちるフォークが加われば打者はさらに的が絞りづらくなる。今季さらなる進化を目指す上で、是が非でも欲しい新球ではあったが、目の前に大仕事が待っている。グアム自主トレ2度目の休日となったこの日、島内でリフレッシュした鉄腕は「肩の状態はいい。暖かいのでどんどん投げられる」と調整は順調な様子。WBCでは、今の自分の全てを出し切る。

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2013年1月14日のニュース