泥沼!法大野球部で内紛 OB会と金光監督が対立、法廷闘争も

[ 2013年1月13日 06:00 ]

法大野球部OB総会の壇上であいさつした侍ジャパン・山本浩二監督(中央)、高代コーチ(左)、日本ハム・稲葉

 法大野球部のOB会組織「法友野球倶楽部」と金光興二監督(57)との間で深刻な対立劇が生じていることが12日、明らかになった。OB会総会が都内のホテルで行われたが、金光監督の退任を求め怒号が飛び交うなど、総会は紛糾した。一方、金光監督サイドはOB会による要求撤回と謝罪がなければ、法的措置も辞さない旨の内容証明を昨年12月に送付していたことが判明。法廷闘争に持ち込まれる可能性まで出てきた。東京六大学最多の44度の優勝を誇る名門が激震に見舞われた。

 名門野球部の泥沼の内紛劇が表面化した。OB会と金光監督を中心とする現場の対立は、昨年2月に勃発した。OB会は意向を聞かずに現場の人事を進めたとして、田中英樹先輩理事、佐藤典人野球部長に対して退任を要求。昨年10月には、増田壽男総長宛てに現場人事の意見を具申した。

 東京六大学ではOB会が監督人事などを大学に推薦し、決定するのが慣例となっている。ただし、最終的な人事権は大学側にある。そのため、昨年12月末には田中先輩理事、佐藤部長に金光監督を加えた現場の3人が、OB会執行部に内容証明を送付。その中身は「退任要求の撤回と名誉を毀損(きそん)したことに対する謝罪がなければ法廷闘争も辞さない」とのもので、両者の対立は決定的となった。

 それを受けて始まったこの日の総会は、冒頭からOB会資格のない佐藤部長が退席を命じられるなど波乱含みの幕開け。結局、予定を1時間以上超える1時間40分を要するほど紛糾した。対立に至った背景の説明に多くの時間を割き、途中には松永怜一元監督が「情けないぞ!」と声を荒らげるひと幕も。そして、最後に持ち上がったのが金光監督のOB会除名案。出席した約130人のうち半数以上が金光監督の除名に賛成した。OB会には除名決議についての明確な規定がないためその場での決議は見送られたが、今後の金光監督との話し合いが平行線をたどれば、現役監督を除名するという前代未聞の事態に及ぶことが決まった。

 今後は大学を中心に、早急に事態収拾を図るとみられるが、金光監督が総会に出席しなかったことも対立の根深さを物語っている。4月に開幕する春季リーグへの影響は必至。法廷闘争に発展する可能性もあり総会後に行われた祝勝会では、現役の選手たちも複雑な表情を浮かべていた。東京六大学屈指の名門に突如湧き上がった深刻な対立劇。両者の今後の会談に注目が集まる。

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