中日7位・若松駿太投手 大自然が育んだ素直さと下半身

[ 2013年1月13日 14:17 ]

守備練習で素早い送球をする若松

新士録 中日ドラフト7位・若松駿太投手

 中日のドラフト7位・若松(祐誠)は今時珍しい純朴なルーキーだ。福岡県久留米市安武町出身。「田んぼに囲まれていた」。甲子園出場はなく全国的に無名の隠し玉だが、自然の中で育った右腕は未開発なだけに大きな可能性も秘めている。

 「名古屋は大きな建物がたくさんあって、都会です。入寮の前に駅前のホテルに泊まったんですけど、歩いて3、4分なのに道に迷って40分ぐらいかかりました」

 昨年12月、中日の施設見学で初めて名古屋を訪問。繁華街で人生初の呼び込みを体験した。「いきなり声をかけられてビックリした。“何とかパブ”とか言ってました」。故郷の実家から最寄りのコンビニまでは約2キロ。「近くの駄菓子屋さんがつぶれてから、何を買うのにも2キロ走ってます」。高校にも約10キロの距離を毎日、自転車で30~40分かけて通学した。

 「自然と下半身が鍛えられたというのはあると思います」。言葉通り、11日の新人合同自主トレ初日の4キロ走では、5人のルーキーの中でぶっちぎりのトップでゴールした。直球は最速143キロ。プロの練習内容に「何もかもが、これまでと違う」と目を丸くするが、制球力が自慢の右腕らしく、プロでの目標は中日の先輩・吉見だ。

 若松は高校で土木科に所属し「小型車両系建設機械」の資格を所得。3トン以下の重機を操る特技を持つ。自慢は何と左の頬にあるアザ。「親もこれで僕を見つけるんで。こんなアザがあるのは僕ぐらいでしょ…、あっ、バレンティンさんもあったような」と九州なまりの天然ボケで周囲をなごませた。まずは体づくりからとなるが、恵まれた身体能力と素直な性格でスポンジのような吸収力がありそうだ。この17歳の将来が楽しみだ。

 ◆若松 駿太(わかまつ・しゅんた)1995年(平7)2月28日、福岡県久留米市生まれの17歳。小学4年から野球を始め投手。中学では久留米ペトリオッズで3年夏にジャイアンツカップ出場。祐誠では2年秋からエースで3年夏の福岡大会は2回戦敗退。甲子園出場なし。直球は最速143キロ。スライダー、カーブ、フォークを操る。1メートル80、75キロ。右投げ右打ち。

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