DeNAがメジャー108勝腕獲り!元Rソックス・パディーヤ

[ 2013年1月9日 08:07 ]

DeNAが獲得を目指すレッドソックスのパディーヤ

 DeNAが、新外国人としてレッドソックスをFAとなったビセンテ・パディーヤ投手(35)の獲得を目指して本格交渉に入っていることが8日、分かった。パディーヤはメジャー14年間で通算108勝をマーク。5年連続最下位で先発の駒不足が深刻なチーム事情から、実績十分の大物助っ人に白羽の矢を立てた。年俸2億円以上を用意し、近日中の合意を目指す。

 白星が計算できる先発投手の補強へ、金に糸目はつけない。中畑DeNAがメジャー実績十分の剛腕獲得に動いた。02年にオールスター戦にも選出されたパディーヤは、06年に15勝をマーク。150キロを超える直球に加え、カットボール、スライダー、シンカー、チェンジアップと変化球も多彩。特筆すべきは80キロ台の超スローカーブも武器としている。緩急とともに内角を執ように攻める攻撃的投球スタイルが特長で、10年にはドジャースで開幕投手も務めた。昨季はレッドソックスで救援として56試合に登板し4勝1敗1セーブ。メジャーの第一線で長年、結果を出し続けている。

 DeNAにとって1年間先発ローテーションを担える先発投手の補強は急務だった。昨季の先発陣の防御率は両リーグワーストの4・04。勝利数も三浦の9勝が最多で、規定投球回数に達したのも三浦と高崎だけ。外国人はジオが1勝6敗、ブランドンも2勝8敗と大きく期待を裏切り、昨季限りで退団した。

 今オフ、DeNAは中日からブランコ、ソーサ、ソトを総獲りするなど大型補強を敢行していたが、手薄なままだったのが先発の軸となる助っ人だった。新戦力で計算が立つのはソトのみで国吉、加賀美ら若手の成長株も1年間ローテーションで投げ抜いた経験がないだけに不安が残る。球団関係者は「15勝できて貯金のできる外国人を獲らないと上にはいけない」と話していたが、パディーヤが加入すれば先発の柱として計算が立つことになる。

 ◆ビセンテ・パディーヤ 1977年9月27日、ニカラグア生まれの35歳。98年にダイヤモンドバックス入りし、翌99年にメジャーデビュー。フィリーズ移籍後の02、03年には連続して14勝。レンジャーズ移籍後の06年には、いずれも自己最高の15勝、156奪三振を記録した。1メートル88、100キロ。右投げ右打ち。

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2013年1月9日のニュース