【戦力分析】ソフトB 寺原、東浜の加入◎ 秋山監督“孝行息子”出現待つ

[ 2013年1月4日 12:09 ]

 11年オフの主力陣の移籍に加え、12年はキャプテン・小久保の引退と転換期を向かえているソフトバンク。その中で、若手と新戦力の台頭が待たれる。

 先発投手陣は沢村賞の摂津、才能を開花させつつある大隣と2人のエースを中心となるが、WBCに選ばれた際に、フルに活躍できるかが問題。昨年大活躍した武田、今オフFAで復帰の寺原、ドラフト1位の東浜の存在は大きく、摂津、大隣が出遅れた場合は、この3人の投球にチームの浮沈がかかることになる。

 一方で山田、岩崎、新垣、帆足ら期待を裏切った投手が、安定した成績を残せるかでスタートダッシュが決まりそう。ウエスタンで活躍した育成枠出身の千賀や二保の大胆な抜てきもおもしろい。

 リリーフ陣ではメジャー帰りの五十嵐に期待。馬原が昨年11月からブルペンでの投球を開始しており、シーズンに間に合えば頼もしい存在になる。

 攻撃陣は、リーグワースト2位に沈んだ得点力の強化が鍵。秋季キャンプから打撃練習を強化。新加入のラヘア、秋季キャンプでは、秋山監督に徹底的に指導を受けたDeNAから移籍の吉村に期待。リーグ最下位の犠打にもこだわりを見せ、秋季キャンプでは徹底練習した。

 昨季から遊撃手争いを繰り広げる今宮と明石は、シーズン通しての体力強化がポイント。ドラフト3位の高田が即戦力として割って入る可能性があり、し烈な戦いとなる。

 内川、本多、松田がWBCのメンバーの候補入りしており、調整法が例年と違ってくることが、シーズンにどう影響してくるかが今のところ読めない。走攻守そろった柳田や昨年の秋季キャンプでA組に抜擢された牧原など、秋山監督にとっては“孝行息子”の若鷹の出現が待たれる。

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2013年1月4日のニュース