【12年球界物故者】美しき安打製造機　榎本さんにノムさんも脱帽

２０１２年・球界物故者

　【３月１４日　榎本喜八氏　元ロッテ内野手】

　２度の首位打者を獲得し、通算２３１４安打を記録した榎本さんは「ミスターオリオンズ」と呼ばれた。

　大毎時代の６０年には山内一弘、田宮謙次郎らと「ミサイル打線」を形成し、就任１年目の西本幸雄監督の下でリーグ優勝。東京オリオンズ時代の６８年７月には３１歳７カ月の史上最年少で通算２０００安打を達成した。フルスイングしても軸がぶれない美しいフォームで新人時代から１５年連続で１００安打以上を記録。戦後初の３冠王を獲得した野村克也氏が「あんな恐ろしい打者には後にも先にもお目にかかったことはない」と語るほどの打者だった。