まだ米オファーなく 斎藤の代理人「日本復帰の選択肢もある」

[ 2012年12月12日 08:09 ]

楽天が獲得を狙う斎藤

 楽天がダイヤモンドバックスからFAとなった斎藤隆投手(42)の獲得に向け、本格調査を開始したことが11日、明らかになった。今季は度重なる故障で16試合の登板に終わったが、直球は依然として150キロ超えを記録。体調が万全ならばメジャー通算84セーブの右腕は大きな戦力になる。

 斎藤の代理人を務めるネズ・バレロ氏は先週のウインターミーティングで「できる限り米国で所属先を見つけたいが、日本復帰の選択肢もある」と発言。現時点でメジャーからのオファーは届いていないという。

 42歳となった今でも不屈の精神でマウンドに立つ斎藤の姿は、被災者に勇気と希望を与えることは間違いない。東北から東北福祉大に進み、卒業まで22年間を過ごした仙台。東日本大震災では実家がある若林区が津波の被害を受け、心を痛めた。当時ブルワーズに在籍し、故障続きだった右腕は一時は引退も考えたが「仙台の人に比べれば大したことない。投げる姿を楽しみにしてくれる人のためにもまた頑張りたいと思った」と気持ちを奮い立たせ、ポストシーズンでも大活躍した。昨オフには被災地に何度も足を運ぶなど支援活動も続けている。

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