大谷 新人合同自主トレから二刀流調整 異例の聞き取りも

[ 2012年12月12日 06:00 ]

V旅行出発前に大谷の育成構想を語る栗山監督

 日本ハム入団が決まった花巻東・大谷翔平投手(18)が春季キャンプに先駆け、千葉・鎌ケ谷で行われる来年1月の新人合同自主トレーニングから二刀流で調整する。栗山英樹監督(51)が11日に明かしたもので、千葉・鎌ケ谷で行われる同トレで二刀流の「パイオニア」を目指す大谷のプロ人生がスタートする。

 「ある程度は本人に任せるけど、アップからキャッチボールまでは(他の新人と)同じ練習。その後、ブルペンに入って終わったら野手のメニューということになるだろうね」。栗山監督は慎重に言葉を選びながらプランを語った。新人合同自主トレは初めてプロとして取り組む練習だ。体づくりの意味合いが強いトレーニングメニューになっており、その段階から投手と野手のメニューをこなすことになった。

 育成システムは球界随一の日本ハム。ただ、過去に例のない二刀流選手の育成だけに、大谷の体をあらためて徹底調査する方針だ。栗山監督は「体の動きを正しく使うことが大事になる。本人からある程度は聞いているが、お父さん(徹さん=50歳)や(花巻東の佐々木洋)監督にも聞き込む必要がある」とした。1メートル93、86キロという恵まれた体格。骨の成長につながる骨端線が閉じ、すでに身長の伸びは止まっているのかどうかなど、異例の聞き取り調査で体の状態を見極めて二刀流の練習メニューを作成していく。

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2012年12月12日のニュース