松井 アストロズからオファー来る!キャンプ招待選手に

[ 2012年12月7日 06:00 ]

12年はレイズでプレーした松井秀喜

 アストロズが、今季途中でレイズを自由契約となった松井秀喜外野手(38)を、来春キャンプに招待選手として参加させる用意があることが5日(日本時間6日)、分かった。同日のウインターミーティングでジェフ・ルーノーGM(45)が、年明けに松井サイドにオファーを出す見通しを示した。松井は今季、レイズで34試合に出場したが、打率・147と不振から8月1日に事実上の解雇。来季については現役引退も含め現時点で決断は下していないが、メジャー復帰へ「光」が差してきた。

 松井に「戦いの場」が与えられる。これまで大リーグで唯一、松井の獲得に興味を示してきたアストロズ。DHの選手補強に乗り出すルーノーGMは「今オフは数人に招待選手でのマイナー契約でチャンスを与えるつもり」とした上で、「松井はその条件に当てはまる。彼がその機会を望めば、勝ち取ることはできるだろう」と明言。今後は代理人と接触し、年明けにも松井サイドに正式にオファーが出される見通しだ。

 招待選手としてのキャンプ参加は、メジャー昇格を保証されるものではない。ただ、「時期が来れば決断する。その時、自分がどう感じるか」と、浪人生活、さらにその先にある引退という選択も迫られる松井にとっては大きな進展だ。今季レイズとマイナー契約を結んだのはシーズン開幕後の4月30日。例年キャンプで調整していた2、3月はニューヨーク市内で自主トレーニングするしかなく、実戦練習の不足は否めなかった。しかし、招待選手といえども、キャンプに参加できれば、十分な打撃練習もでき、自らのバットで現状の評価を覆すことも可能となる。

 メジャー通算360本塁打のバークマンらFAのDH候補選手は数多くおり、現時点でメジャー契約となれば、松井の優先順位は低い。それでも、ボー・ポーター新監督が「若手が多いので経験豊富な選手がほしい」と話すなど、松井の経験値がチームで生きるとの判断もある。だからこそ、キャンプ招待選手。そこで松井が結果を出せば、メジャー11年目の道が開けてくる。

 ▽招待選手 大リーグ球団が春季キャンプで、40人のロースター(登録選手)に加えて参加させるノンロースター(登録外=マイナー契約)の選手のこと。メジャー経験の浅い若手有望株や、メジャー契約をしていないベテラン選手がこの立場で参加することが多く、人数は1球団で30人前後に及ぶことも。2月下旬から始まるオープン戦で実力を判断され、不必要とされればその場で戦力外となる。日本人野手では05年の中村紀洋(ドジャース)や今季の川崎宗則(マリナーズ)、投手では10年の高橋尚成(メッツ)が招待選手としてキャンプに参加し、その後にメジャー昇格を果たした。

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2012年12月7日のニュース