三浦姓1人でも「D.MIURA」 背中に憧れの人“永ちゃん魂”

[ 2012年12月5日 10:25 ]

憧れの永ちゃんへの思いを込め背番18の上に記された「D.MIURA」

野球人 DeNA・三浦(下)

 三浦のユニホームの背中には、背番号18の上に「D.MIURA」と記されている。現在、チームに三浦姓は1人だけにもかかわらず、である。それは、なぜか。

 「生きざまも、歌も、声も、全てが格好いい」

 ハマの番長は少し恥ずかしそうに理由を語る。憧れの人は、「E.YAZAWA」。矢沢永吉への思い入れを背負っているのだ。

 初めて矢沢の曲を聴いたのは中学時代。「何だ、これは!?」と衝撃を受けて大ファンになった。「アイ・ラヴ・ユー、OK」「時間よ止まれ」「止まらないHa~Ha」など名曲が数多く「一番好きな曲は何だろう…たくさんありすぎて選べないな」と笑う。

 矢沢の誕生日9月14日は父・克之さん(73)の誕生日という不思議な縁もある。本拠地での試合はマイカー通勤。その車中ではいつも矢沢永吉の曲を聴きながら気分を高ぶらせている。試合後も矢沢の曲で心を落ち着かせる。DVDは必需品でキャンプにも持参。自宅には「E.YAZAWA」のタオルが何十枚もあり、毎年、コンサートにも足を運んで他のファンと同じようにタオルを投げる。近年は長男・澪央斗(れおと)君(10)も一緒に行き、曲も覚えているという。

 9月1日の矢沢のデビュー40周年コンサート(日産スタジアム)は試合があったため断念した。「残念。DVDで我慢します」。その無念さを力に変えて同4日のヤクルト戦(横浜)は8回1失点力投。気迫の投球で後半戦初勝利となる今季9勝目につなげた。

 「ハマの番長」の愛称から想像される豪快なイメージとは対照的に、実際は繊細で人当たりがいい。酒は「弱いから」ほとんど飲まず、たばこも05年にやめて体調管理に努める。報道陣には丁寧に対応し、必ず最後は「もう大丈夫ですか?」と確認する。夏場を乗り切るための秘けつを問われると「ハーゲンダッツのクレープグラッセ。キャラメル&クッキークランチがメッチャうまい」と真顔で答える、おちゃめさも魅力である。

 登板日はピリピリしながら調整する先発投手が多い中、三浦はファンへのサイン、記念撮影に気軽に応じる。「集中するのは試合直前でいい。オンとオフの切り替えが大事」。もちろん、マウンドに上がればスイッチが入る。DeNAを強くしたいという気持ちは誰よりも強い。その思いを胸に、来季も矢沢のコンサート会場のようにスタンドを盛り上げる投球を披露する。

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